健康、生活 › 2020年08月05日

2020年08月05日

歯周病は、テレビや新聞でもよく話題に取り上げられる身近な病気です

歯周病は、テレビや新聞でもよく話題に取り上げられる身近な病気です。しかし、実は「知っているつもり」になっている方が非常に多いというのが実態。病名自体の認知度は高いものの、どんな病気なのかは正しく理解されていないことが歯周病の特徴であると言えます。皆さんは、歯周病と聞いてどのような症状を思い浮かべますか?

「歯茎が腫れて血が出るから……歯茎が腐ってしまう病気?」などと思ってらっしゃる方は少なくありませんが、歯周病は歯茎だけの病気ではありません。歯周病は、歯茎の下にある歯を支える骨が溶ける病気なのです。歯を支える骨とは、つまり顎の骨でもあります。顎の骨が溶ける。そう聞くと、とても恐ろしい病気であることをご理解いただけるのではないかと思います。
歯科 コントラ
歯周病の原因は、「歯周病菌」というばい菌の一種類です。本来口の中には数多くのばい菌が潜んでいるもの。誰しもが、「常在菌(常に存在するばい菌)」を持っています。
その常在菌の中に「歯周病菌」を含んでいる方は、歯周病になるリスクを抱えていると言えます。歯周病菌の割合が多かったり、歯周病になりやすいような生活習慣を送っていたり、または体質的なものも相まって、歯周病は発症します。

日本においては、なんと成人の8割以上が歯周病だと言われています。歯周病は、あらゆる感染症の中で最も身近なものの一つと言えるでしょう(ギネスブックにも載っているほどです)。予備軍までを含めると、ほとんどの方がその範疇に含まれるのが実態です。ぜひ、決して他人事ではないということを認識してください。

歯周病であることに気づかないまま歯を失う方が多い
恐ろしいことに、特に日本人の場合、自身が歯周病であることに気づいていない方が非常に多く見られます。「虫歯がある」と来院されたものの、歯周病の方が深刻な問題であるというケースは珍しくありません。

歯周病は、歯を失くす原因のナンバーワンとなっています。多くのお年寄りが入れ歯を使っていますが、かなりの場合が歯周病で入れ歯になったと考えていただいても間違いはありません。
ニッケルチタンファイル
さらに、歯周病で歯を失うと、入れ歯になった時に非常に苦労することになります。なぜなら、顎の骨が溶けてしまっているからです。入れ歯は顎の骨の上に乗せて使用するものですが、肝心の土台が脆いと、入れ歯が浮いてしまい、口を開けると落ちてしまいます。
顎の骨がしっかりしていればスムーズに入れ歯を作れますが、歯周病が原因で歯を失くしてしまった方だと、残念ながら簡単には作れません。歯を失った後もなお、苦労は続くのです。  


Posted by koikenina at 16:22Comments(0)

2020年08月05日

歯周病は“サイレントディジーズ”と形容されるくらい、自覚症状を感じるまでに時間がかかる病気です

歯周病の進行
歯周病は“サイレントディジーズ”と形容されるくらい、自覚症状を感じるまでに時間がかかる病気です。「気づいた時にはかなり進行していた。」といった状況は多くの方が体験されていることでしょう。症状の軽い初期の歯周病は「あれっ? 何か変だなぁ」といった違和感にしか感じられないかもしれませんが、歯周病は確実に進行しています。

歯周病の進行状態とそれぞれの治療法
歯肉炎のように歯肉の炎症で留まっているうちは、早期の治療により完全な治癒が見込めるでしょう。しかし、歯周炎になると歯槽骨の破壊(吸収)が既に起こっているため、健康な状態まで回復はできても、失った歯槽骨を歯周炎になる前の状態に戻すことはできません。
スケーラー 歯科
歯肉炎
歯周ポケットの深さ3mm以内
歯周病菌が歯肉溝に侵入してバイオフィルムを形成し、歯周ポケット化しています。
歯肉が炎症を起こして少し赤く腫れていますが、歯槽骨の破壊はなく、自覚症状もほとんどありません。適切な口腔ケアと歯科医院での処置によって、健康な状態まで回復できます。

軽度歯周炎
歯周ポケットの深さ3~5mm程度
歯周病の悪化に伴ない歯周ポケットはさらに深くなり、歯根深部への歯石の付着が始まります。歯肉の炎症も肥大し、出血や排膿といった自覚症状も現れ始めます。歯を支える歯根膜や歯槽骨の破壊はこの頃から少しずつ始まります。

中等度歯周炎
歯周ポケットの深さ4~7mm程度
歯周ポケットがさらに深くなり、歯槽骨の破壊が進んで歯がグラつき始めます。歯槽骨の破壊により歯肉は下がり歯根露出が始まります。ブヨブヨとした歯肉からの出血や排膿が頻繁に見られるようになり、口臭もきつくなってきます。
スケーラー 歯科
重度歯周炎
歯周ポケットの深さ6mm以上
歯槽骨のさらなる破壊によって歯のグラグラはさらに大きくなり、歯根露出も顕著になります。歯肉からの出血や排膿は収まらず、口臭もひどく、痛みから物が噛めないこともあります。この状態のままでは、確実に歯は抜け落ちてしまいます。歯を残せる可能性はまだありますから、まずは早急に歯科医院へ行きましょう。  


Posted by koikenina at 16:04Comments(0)