健康、生活 › 歯と歯ぐきの間にあるプラークに棲む細菌(歯周病菌)によって引き起こされる病気が「歯周病」です

2017年10月12日

歯と歯ぐきの間にあるプラークに棲む細菌(歯周病菌)によって引き起こされる病気が「歯周病」です

細菌が歯ぐきに炎症を起こし、歯の根の部分から歯周組織に入りこんで歯の土台となる顎の骨を少しずつ破壊していきます。 初期段階では痛みがほとんどないため、日本人成人の約80%の方が知らず知らずのうちに歯周病にかかっている、もしくはその予備軍といわれています。「ブラッシング時に歯ぐきから血が出てくる」という症状は、歯周病が進行しているサインです。放っておくと顎の骨が歯を支えられなくなり抜け落ちてしまう場合もあるので、早めの治療が必要です。
歯科用マイクロスコープ
歯周病の原因は、プラークにひそむ歯周病菌。歯周病菌が歯周ポケットに入り込み毒素を出すとやがて歯周病の諸症状があらわれます。

軽度の歯周病
プラークが歯のつけ根に溜まると、やがて歯ぐきに炎症が起き始めます。まだ痛みはありませんが、歯みがきをすると出血します。

中度の歯周病
プラークが石灰化すると歯石になります。歯石が大きくなると歯根膜やあごの骨が溶け、歯周ポケットが深くなっていきます。歯ぐきの弾力が失われ、赤く腫れウミが出ます。

重度の歯周病
あごの骨の破壊が進み、歯がグラつき始めます。歯根が見えるくらいになると、歯ぐきからの出血、ウミ、また口臭も強まります。治療せずほうっておくと最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
エアーモーター
実はこの歯周病は、潜在的にもかなり多くの方がかかっている病気です。その上、歯周病の影響はお口の中だけの問題ではありません。歯周病菌に耐えようとする歯茎の組織から特殊な酵素が発生し蓄積します。それらは身体に副作用を与える物質でもあり、結果的に血管から身体全体に入り様々な疾病を引き起こし、呼吸器系、心臓疾患、消化器系などの原因になることがあるので軽視できない病気なのです。

歯周病の治療を成功させるためには病院サイドでは歯周病の原因である細菌の巣(歯垢、歯石)を徹底的に除去し歯周病の進行を防ぎ、患者さんサイドでは日頃、口腔内を清潔に保ってもらうために適切なブラッシングをしてもらうという風に病院と患者さんが二人三脚で治療に取り組まなければ成功しません。自分に合ったかかりつけの歯科医院をみつけ長く付き合っていく事が成功の秘訣です。



Posted by koikenina at 15:54│Comments(0)
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