健康、生活 › 歯ブラシのご指導(プラークコントロール)

2017年10月16日

歯ブラシのご指導(プラークコントロール)

歯周病はどうやって治療するの?
歯周病は歯茎の炎症から始まり、のちに進行すると骨を溶かしていきます。歯茎の炎症だけの段階であれば十分に治る可能性がありますが、ひとたび骨が溶けだしてしまうと、溶けた骨は戻ってくることはなく、元通りに治ることはありません。ですので、いかに進行を止めるかが大事になってきます。
歯の模型
具体的には、まずプラークコントロールといって歯と歯茎の周囲の歯垢をきっちりとブラッシングで取ることが重要です。これが日常的にしっかりできていないと、いくら歯科医院で治療を行っても無意味です。

歯垢がしっかり取れるだけでも歯茎の炎症は落ち着きを見せ始めます。歯科医院では歯ブラシで取ることのできない歯石を機械や器具で取っていきます。歯石とは歯垢が唾液のミネラル成分で固まってしまったもので、それ自体は無毒化していますが、その凹凸に入り込んでいる歯垢が悪さを起こしますので、その足掛かりになる歯石はしっかりと取らなければなりません。
エアーモーター
歯周病の治療のしかた
【診査・診断・状況のご説明】
お口の中を詳しく検査します。歯と歯茎の境目(歯周ポケット)の深さ、歯を支える骨(歯槽骨)の状態を見るためのレントゲン撮影、お口の中の清掃状態、かみ合わせの状態、歯軋りの有無、全身疾患などをお調べし、分析します。

【歯ブラシのご指導(プラークコントロール)】
まずは歯ブラシのご指導です。歯周病原性細菌が増える一番の原因は歯垢(プラーク)です。これをこまめに取り除いてあげて、お口の中の細菌が増えないようにしなければなりません。毎日の患者様ご自身の歯ブラシがあって、はじめて歯周病に打ち勝つ事ができます。お口の中は患者様一人ひとり異なりますので、ご指導の際はお口の中をご説明させていただきご理解をしていただきながら患者様にあった磨き方、道具でご指導をさせていただきます。

【歯石の除去】
次は歯石の除去です。軽度の場合ですと、超音波の振動を利用した器具を用いて歯石をお取りします。中等度から重度の場合は歯茎の深いところまで歯石がついているので、除去する際に痛みを伴う事があります。そのため歯肉に麻酔をして歯石をお取りしていきます。このとき歯の根の面にも細菌の毒素が付着している事があるので、根の面を一層研磨していきます。

【再評価・外科的な処置】
歯石の除去後、治り具合を見るためにもう一度お口の中を精査します。まだ歯周ポケットが深い場合は、患者様とご相談の上、外科的な歯周病のための処置を行います。また歯周組織再生誘導法などもこの段階で行います。



Posted by koikenina at 15:29│Comments(0)
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