健康、生活 › 最悪、抜歯にまで発展する歯周病

2017年11月25日

最悪、抜歯にまで発展する歯周病

歯の清掃が不十分であったり、かぶせ物と歯との間に隙間があって歯の清掃ができない場合などに歯の表面にプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊のようなものが歯の表面吸着してきます。このプラークの中で歯周病の原因となる細菌が活動し始めるのです。まずプラークにより歯肉に炎症が起きます。この時には歯を支えている歯槽骨にはまだ影響は出ていません。

この状態を歯肉炎といいます。
歯肉炎のままでプラークが付いたままになっていると細菌の活動によりプラークは唾液の中のカルシウムと反応して石のように固まってきます。これが歯石です。歯石がついているとその上にプラークがさらに増え、歯と歯肉が結合している部分や歯槽骨を破壊して歯と歯肉の間に歯周ポケットという深い溝を作ります。
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このような状態を歯周炎といいます。
そしてその歯周ポケットの中にプラークが入り込んで歯周組織を破壊し、ポケットはさらに深くなり、そこへまたプラークが入り込んで悪循環を繰り返し歯周組織の破壊は進み、歯の支えである歯槽骨が溶けてしまい最終的には歯がぐらぐらになって噛めなくなり抜歯しなければならなくなってしまいます。  その他の歯周病の進行を早める要因として、かみ合わせのバランスが悪い場合や歯ぎしりなどの咬合性外傷と呼ばれるものや糖尿病等の全身疾患、また喫煙などが挙げられます。

歯周ポケット内の細菌
細菌といっても大きく2種類に分けられます。生存する為に空気を必要とする好気性菌と空気を必要としない嫌気性菌です。好気性菌は歯周ポケットのみならず、口内のあらゆる場所に生存していて主に虫歯の原因となります。嫌気性菌は歯周ポケットが4mm以上になると、その内部に発生し、その嫌気性菌が炎症を起こす事で歯周病は発症します。
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歯周病にならないための対策
最悪、抜歯にまで発展する歯周病。
歯周病にならないために大切なことは、普段のメンテナンス(予防)からはじまり、なってしまった後の診断と治療方法、アフターケアです。歯周病の原因は歯垢のため、日々しっかりとした歯磨きを行い、徹底的に歯垢を除去することが最も大切です。正しい歯磨きの方法でしっかりと清潔な状態を保ちましょう。歯周病の一番恐ろしいところは、自覚症状がほとんどないまま末期にまで至ってしまうことです。少しでも不安なことや心配なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。



Posted by koikenina at 14:59│Comments(0)
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