健康、生活 › 会社や学校での検診は、ご存じの通りむし歯があるかないかを調べるだけです

2018年08月02日

会社や学校での検診は、ご存じの通りむし歯があるかないかを調べるだけです

実は日本の予防歯科への意識は、予防歯科先進国と比べて大きく遅れをとっています。
スウェーデンをはじめとした欧米の予防歯科先進国では、小さい頃から歯科医院で定期検診を行うことが当たり前になっており、多くの人が歳をとっても若い頃とほとんど代わらない和の歯を残しています。

欧米では予防歯科の考えが基本になっていますが、日本ではまだ浸透しておらず、定期メインテナンスを受けている人の数も、歳をとったときの残存歯数も少ないのが現状です。
歯ブラシだけでケアしてきた人と、歯科医院の定期メンテナンスでクリーニングを受けてきた人とでは、残存歯数に大きな差がうまれます。歯を失う原因の9割以上はむし歯か歯周病です。むし歯で一本でも歯を削ったり詰め物をしたりすると、その治療によって弱くなった部分からむし歯が再発してしまい、最終的に抜歯するといった悪循環が生まれてしまう場合があります。
歯科レントゲン
定期メインテナンスで、むし歯や歯周病になる前に細かくお口の状態(むし歯や歯周病のなりやすさ、むし歯になりやすい部分など)を検査していくことによって、患者様にあった予防計画を立て、むし歯や歯周病を未然に防ぐことが可能です。できるだけ多く天然の歯を残し、健康にすごすために、定期メインテナンスを受診しましょう。

「Professional Mechanical Tooth Cleaning(プロフェッショナルメカニカル トゥース クリーニング)」の略称で、歯科医師や歯科衛生士による徹底的な歯面の清掃のことです。
歯磨きでは落とすことのできない歯の汚れや細菌の巣(バイオフィルム)をゴムのチップややわらかいブラシのついた専用の機械を使って取り除きます。施術後は歯の本来の白さとツヤツヤが出て、汚れがつきにくくなります。PMTCでは多くの細菌を取り除く事ができ、むし歯や歯周病の予防になります。歯を削るわけではないので痛みはなく、むしろすっきりしてきもちいいという方もいらっしゃいます。

定期検診と予防検診の違い歯科器具

会社や学校での検診は、ご存じの通りむし歯があるかないかを調べるだけです。当院での検診は、むし歯の有無はもちろんのこと、むし歯・歯周病の予防処置を行います。
その予防処置とは......
スケーリングによる歯石除去を行い歯周病予防
PMTC(歯面研磨)により歯の汚れ、バイオフィルムと呼ばれる細菌膜を除去し、むし歯予防を行うものです。
歯科 コントラ
もちろん、歯の美白効果や口臭予防に非常に有効です。そして、お子様にはフッ素塗布により歯質強化を、シーラント処置により(歯の裂溝部に食べものをつまりにくくするための予防充填)むし歯予防を行います。歯にとって何が必要で大切か、これ程はっきりと現れているのです。どうかご自身のために予防歯科の大切さを認識して下さい。どうか大切なお子さんのためにも、歯の予防がいかに大切かを理解してあげて下さい。 お子さんの歯を守るのは、私たち歯科医よりもまず、親の予防歯科に対する理解が必要です。



Posted by koikenina at 16:45│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。