健康、生活 › 歯周病は1965年までは原因の分からない、歯の周りの骨が溶けていく病気でした

2018年08月09日

歯周病は1965年までは原因の分からない、歯の周りの骨が溶けていく病気でした

予防歯科の目的は「お口の健康を生涯維持し、美しい歯を育てる」ことです。
小さなお子様であれば、虫歯が1本もないお口の環境をつくることが可能ですし、成人の場合、治療した部分の再発予防、新たな虫歯、歯周病の進行、口臭、歯の汚れを防ぐことができます。残念ながら、毎日きちんと歯磨きをしているつもりでも、セルフケアでは、虫歯の原因となるバイオフィルムやお茶・コーヒー・タバコなどの汚れを完全には落とすことはできません。正しいセルフケアに加え、定期的なプロのケアがあなたの将来の口腔環境を守り、自然で美しい歯を育てるのです。 日本人が持つ歯科医院のイメージは、「歯が痛くなったら行くところ」ですが、欧米の予防歯科先進国では「虫歯や歯周病にならないため、健康で美しい歯のお手入れに利用するところ、」という考えです。歯は一度失うと二度と生えてくることはありません。ずっと健康な自分の歯で美味しくごはんを食べたい方は、今から予防歯科を始めましょう。
マイクロモーター
再生医療について
組織を再生させるためには、上の図に示すように3要素が必要とされています。歯周病は1965年までは原因の分からない、歯の周りの骨が溶けていく病気でした。1965年に口腔内の細菌が原因であることが証明され、その後20年にわたって細菌を減らすことだけが歯周病治療でした。しかし、一度失われた骨や歯肉を再生させることは、ほとんど不可能でした。1980年代になり、上の図の「③足場」を作ることによって、かなり骨などの歯周組織を再生できるようになりました。

1990年代には、エムドゲインという特殊なタンパク質を使った再生療法も可能になってきました。そして現在は、上の図の「②増殖因子」を使った再生療法もできるようになってきています。それは患者さん自身の末梢血を採血し、血小板を取り出し活性化してPRP(多血小板血漿)を作り、失われた歯周組織に戻すという方法です。すると、色々な増殖因子(サイトカイン)を放出して、より効率的に再生ができるという方法です。増殖因子に関しましては、近い将来大阪大学で開発中のFGF-2というサイトカインが日本で使用可能となりますので、より簡単に利用できるようになると思います。
ハンドピース
さて、最後の「③細胞」ですが、現在のところ歯の周りの細胞を利用するしかないのですが、将来的には骨髄から採取した細胞を培養して利用できる時代がくると思われます。こちらの方は岡山大学で開発中ですが、FGF-2よりもさらに時間が必要と思われます。

ということで、現在当院で行っている歯周再生療法は「②増殖因子」と「③足場」を使った再生療法であり、場合によっては②と③を単独で使用したりしております。また、インプラントに関しましても、骨が不足している場合、骨を再生させるためには上記3要素が重要であり、「②増殖因子」と「③足場」を使えるということで効率の良い再生ができるということになります。



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