健康、生活 › するとプラーク(歯垢)がたまり、それが虫歯や歯周病の原因となるのです。

2018年08月22日

するとプラーク(歯垢)がたまり、それが虫歯や歯周病の原因となるのです。

虫歯や歯周病などのお口のトラブルは、そのしくみがはっきりしているので、予防することができる病気です。
虫歯になってしまってからの治療は、虫歯の進行を止められても削ってしまった歯を元に戻すことができません。しかし病気になる前に未然に防ぐことができれば、お口の健康を保てます。そこで、もっとも予防に有効な定期検診をおすすめします。

定期検診の重要性
定期的に歯科検診を受けている人と、そうでない人で80歳になったときに残っている歯の数を調べたとき、検診を受けていた人が平均16本の歯で生活できているのに対し、検診を受けず歯が痛くなったときに通院して治療だけを行っていた人は平均7~8本しか残っていなかったという報告があります。毎日ブラッシングしていても、歯と歯の間や歯と歯ぐきの溝、奥歯の溝などには汚れが残ってしまいがちです。するとプラーク(歯垢)がたまり、それが虫歯や歯周病の原因となるのです。
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歯のクリーニング「PMTC」
毎日歯を磨いてるのに虫歯や歯周病になってしまうのは、冒頭でもお伝えしたように、どうしても落としきれない汚れがあることのほかに、もう一つ理由があります。それは、バイオフィルムと言われる歯磨きでは除去ができない強力な汚れの存在です。
バイオフィルムについてお伝えするために、患者さんには次のような例え話をしています。

例えば、毎日台所の三角コーナーの中にある生ごみを捨てますよね、これがお口の中でいう歯を磨くという行為にあたります。しかし、毎日生ごみを捨てていても、1ヶ月もするとヌメヌメしてきますよね。実はこれと同じことがあなたのお口の中でも起きているのです。この三角コーナーのヌメヌメをキレイにするために皆さんどうしているでしょうか?
おそらく、クレンザーなどの強力な洗剤を使用して、元通りのぴかぴかの状態に戻していると思います。
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三角コーナーと異なり、お口の中では、このような強力な洗剤を使用することはできません。したがって、それよりも安全なものとして、普段あなたが使用している歯磨き粉を使用することになります。しかし、残念なことに歯磨き粉だけではお口の中のヌメヌメを完全に除去することはできません。これが、毎日歯磨きをしていても虫歯・歯周病になってしまうメカニズムなのです。お口の中にできるヌメヌメをバイオフィルムと呼び、虫歯菌・歯周病菌にとってのバリアとしての働きをしています。このバリアを壊さない限り、虫歯菌や歯周病菌に直接効果的な攻撃を加えることはできないのです。

このバリア(バイオフィルム)を除去するためには、歯科医院で定期的にPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と呼ばれる「プロによる機械を用いた歯のクリーニング」を受ける必要があります。また、このPMTCには嬉しい副次的効果があります。それは、この処置をすることで「歯の本来の白さが蘇る」という効果です。これは歯石などを除去するとともに、ヤニ汚れ、茶渋などの着色も一緒に除去できるためです。



Posted by koikenina at 12:33│Comments(0)
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