健康、生活 › 歯のお掃除と一言で言っても、歯石除去とPMTCは違う作業です

2019年03月05日

歯のお掃除と一言で言っても、歯石除去とPMTCは違う作業です

PMTCは歯科衛生士が行う専用の器具を用いた歯の表面の清掃です
このPMTCはどのような効果があるのでしょうか
歯の表面には歯垢(プラーク)と呼ばれる(最近はバイオフィルムと呼びます)歯の汚れが存在します。通常は、歯みがきで歯垢を落とします。今までは。しっかり歯ブラシをしていれば、虫歯は予防できると考えられていました。しかし最近の研究により、歯ブラシでは落ちない歯垢(バイオフィルム)があることが分かってきました。
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歯ブラシで落ちない歯垢(バイオフィルム)とは…??? 唾液検査で調べている、虫歯の原因菌です。ミュータンス菌と呼ばれ、このは、ひょっとしたらこの菌がたくさん存在しているかもしれません。菌だけは、歯みがきで落とすことができないことが研究で分かりました。つまり、一生懸命歯みがきしているのに虫歯ができやすい方がいるのです。
なぜミュータンス菌だけは歯ブラシで落ちないのでしょうか?その理由は、この菌だけは不溶性グルカンと呼ばれる特殊な液体を出し、それが接着剤となって歯の表面に強固にひっついているからです。

そこで考案されたのがPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)です。これは歯の表面からあらゆる菌を除去するために開発されました。実例のように、虫菌の数に応じて、PMTCを受けることにより、お口の中を常に清潔に保つことができ、虫歯や歯槽膿漏の予防を行うことができるわけです。スウェーデンでは30年前よりPMTCを行い、その結果世界一虫歯の少ない国になり、定期的に行うPMTCの効果が臨床的にも証明されてきています。
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PMTCの様子
歯のお掃除と一言で言っても、歯石除去とPMTCは違う作業です。実際のPMTCの様子です。写真上は実際に行っている写真で、歯と歯の間をクリーニングしています。写真下は、歯と歯ぐきの間をクリーニングする機具を使い透明の模型上で見ています。白く見えているのが研磨剤で、ゴムの部分がソフトに歯と歯ぐきの間のポケットに入り、回転しながらバイオフィルムを効果的に除去します。痛みや不快な振動などはほとんどなく、クリーニング後は通常の歯磨きでは獲られない爽快感があります。

PMTCを全体に行った場合の所要実時間は約20~30分、通常45分の予約時間で行います。菌の定着が強い場合を除き、3~6ヶ月間隔で行うと効果があると言われています。虫歯菌の定着が強く、通常のPMTCでは菌が減らない場合は、3DSという除菌治療をお勧めしています。



Posted by koikenina at 12:03│Comments(0)
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