健康、生活 › 唾液(つば)というと、「天に唾する」、「眉唾物」などあまりいいイメージがないかもしれません

2019年05月09日

唾液(つば)というと、「天に唾する」、「眉唾物」などあまりいいイメージがないかもしれません

日本人が歯を失う最大の原因が歯周病(歯槽のうろう)です。
そのため、歯を失った後の義歯を作らなくてはいけない原因の多くはこれにあたります。歯周病は「歯周」つまり歯の周りの組織の病気です。歯の周りには、「歯肉」、「歯槽骨」などがありますが、まず歯肉が炎症を起こして腫れ(歯肉炎)、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。
歯科重合用光照射器
それが深くなっていくと歯の土台となっている歯槽骨が破壊されて(歯槽のうろう)、最終的には歯が抜け落ちてしまうのです。なんと、われわれ日本人において、歯周病の初期症状である歯肉炎は、15~24歳ですでに50%の方が罹患し、歯周病(歯槽のうろう)は35~45歳で80%、45~55歳で88%もの人が罹患しています。

歯周病、虫歯と唾液の関係
唾液(つば)というと、「天に唾する」、「眉唾物」などあまりいいイメージがないかもしれません。現に、唾液なんて何の役に立つのだろうと思っている方も多いと思います。しかし、唾液は日常生活において無くてはならないものです。唾液の働きとして、抗菌作用、消化作用、粘膜保護作用、消化作用など様々な作用があります。そのため、唾液が少なくなるとこの抗菌作用なども低下するために歯周病や虫歯が生じやすくなります。また、粘膜保護作用も低下するため、粘膜も傷つきやすくなってしまいます。

プラークコントロール
口の中のプラーク(細菌)を病気がおきないレベルまで減少させることが必要です。はじめに内服薬、歯磨き剤、軟膏などを使用します。

歯石除去(スケーリング)

歯みがきではとれない歯石をスケーラーと呼ばれる器具を使用して取り除いていきます。
スリーウェイシリンジ
再評価
もう一度、お口の中の検査をし、良好な方は3~4ヶ月後、または6ヶ月後に定期検診に来ていただきます。歯周病が進んでいる方は、検査後、歯肉の下の歯石まで細かく、丁寧に取り除いていくことになります。

再々評価
すべての歯石除去が終わったら、再度お口の中を検査します。ここで症状の改善度を確認します。進行のある方は、外科処置、薬物療法、再歯石除去などを行います。



Posted by koikenina at 11:33│Comments(0)
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