健康、生活 › 歯医者の仕事は決して歯をたくさん削って、治療することではありません。

2019年05月22日

歯医者の仕事は決して歯をたくさん削って、治療することではありません。

歯の表面に付着したばい菌の塊(歯垢)をそのままにしておくと、歯の周りの歯肉に、炎症が起きてきます。歯肉は色が赤くなり、ぶよぶよと腫れてきて、ちょっと歯ブラシがふれても簡単に出血するようになります。この状態が歯肉炎です。この歯肉炎を放置しておくと、症状はさらに進み、歯を支えている骨(歯槽骨)が少しずつ溶け、歯はぐらぐら動くようになり、やがては抜けてしまいます(歯周炎)。
歯肉炎と歯周炎を合わせて歯周病といいます。

40歳以上の歯の抜ける原因は歯周病です。
歯を失う原因としては、虫歯と歯周病によるものが大多数を占めていますが、最近では歯周病によるものが増えています。
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毎日のケアが大切です。
歯周病の原因は歯ぐきの奥に潜む細菌です。ブラッシングにより取り除けるのは歯の表面の細菌ですが、歯面の細菌を取り除くことで歯ぐきの奥の悪い細菌も減少します。
また、歯垢は時間とともに歯石に変化しますが、歯石は細菌の増殖を助けます。ですから歯石を付きにくくする方法の一つは適切にブラッシングすることです。単に磨くことと、適切なブラッシングは同じではありません。
どのように異なるのかについて、専門家の指導・アドバイスを受けられることをおすすめします。
定期的な予防処置(予防歯科)とは?
歯医者の仕事は決して歯をたくさん削って、治療することではありません。
一番の仕事は皆さまの歯を守ることにあると考えております。虫歯の治療というのは、残念ながら歯を元の状態に再生していく事はできません。
人間の歯は残念ながら一生に一度しか生え変わりません。
虫歯や歯周病の原因を持つ口内環境を改善し、お口が若々しく機能が損なわれないよう、お口の環境を整えておく処置が、除菌方法や定期予防処置(予防歯科)です。
皆さまの歯をできるだけ削らずに生涯に渡って、ご自分の歯を維持していけるように私たちがお手伝いをしていきます。
バイオフィルムって何?
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虫歯や歯周病は、バイオフィルムと呼ばれるヌメヌメした細菌の塊が歯の周囲にくっついていることでおこる感染症です。バイオフィルムは細菌と細菌がつくる多糖が複雑にからまった強固な固まりです。バイオフィルムは歯面や歯と歯肉の間の歯周ポケットに付着するだけではなく、舌の表面(口臭の原因となる舌苔)や入れ歯にも付着します。バイオフィルムで覆われていると、洗口剤も内部までは効果がありません。定期的に機械的な方法で破壊し除去する事(歯のクリーニング)が最も効果的です。当院では、虫歯や歯周病の予防のため、このバイオフィルムの定期的除去(P.M.T.C)をおすすめしております。概ね3~4ヶ月に1度はすみずみまでクリーンアップするのが、歯や歯肉の健康には一番の方法です。定期的なメインテナンスも大切ですが、なんといっても「日頃のブラッシング」が大切です。



Posted by koikenina at 11:12│Comments(0)
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