健康、生活 › バイオフィルムは私たちを取り巻く様々な水辺の環境に形成されます

2019年07月08日

バイオフィルムは私たちを取り巻く様々な水辺の環境に形成されます

Professtional Mechanical Tooth Cleaningの略で専門家による機械的な歯の清掃のことです。
 ブラッシングなどのホームケアでは完全に除去できない歯のバイオフィルム(生物膜)を専用の研磨剤、機械、器具を使って徹底的に除去します。PMTCはミュータンス菌などの病原性バイオフィルムを歯の表面から徹底的に剥がし取る物理的な除菌療法であり、3DSによる化学的な除菌療法の前処理として不可欠な作業です。

PMTCの手順
1.プラ-ク除去
染め出し液でプラークを染め出し、ブラッシング指導を行い、歯磨きのポイントを説明します。
2.研磨
PMTC専用の器具に研磨ペーストをつけ、非常に低速で磨き、プラークのバイオフィルムを取り除きます。非常に低速なので歯を削ってしまうことはありませんし、痛みもありません。
3.洗浄
消毒液で残った研磨剤を十分に洗い流します。
4.フッ素の塗布
プラークバイオフィルムの無い状態でフッ素を塗ると効果は絶大です。時間は本数にもよりますが30分~1時間程かかります。
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バイオフィルムとは
バイオフィルムは私たちを取り巻く様々な水辺の環境に形成されます。例えば、台所やお風呂場のパイプのヌルヌルなどは身近に見られる代表的なバイオフィルムです。簡単に言うと虫歯や歯周病原菌の住みかと言うことになりますが、多糖類や感染物質でできたネバネバして粘性のあるゲル状の中に細菌等が入り込んで複合体を形成し、歯の表面に付着した物で、強固に付着し、簡単には除去できないため、その存在下の細菌の増殖に非常に好都合で、抗生剤に対しても強い抵抗力を持っているのです。これはブラッシングでは除去できず、PMTCによりのみ除去できるのです。

日々の予防、メンテナンスが重要です
虫歯や歯周病は、生活習慣病と呼ばれております。生活習慣病にならないためには日々の予防、メンテナンスが大切です。とはいってもなかなか時間の取れない時もあるでしょう。
また、注意してケアしていても必ず磨き残しがでます。毎日一生懸命歯磨きをして、歯のお手入れには時間をかけてきたつもりなのに歯が悪くなっていくという経験もあるでしょう。実は、個人で熱心に手入れをされる方よりも、3ヶ月に1回程度の定期健診に通われている方のほうが、歯の健康状態が良いという場合があります。そのくらい定期健診は大切なのです。「PMTC」とは、毎日歯磨きをしているのになかなか落ちない歯の汚れを、歯医者さんの専用の機器を使って綺麗にすることです。毎日の歯磨きで磨き残してしまった部分や、歯ブラシでは届かない歯周ポケット内の歯根の部分も綺麗に磨き上げ、見えない汚れを取り除きます。歯石を取るような治療ではありませんので、刺激はそこまで強くありません。PMTCは予防や治療後のメンテナンスですので、歯科医師だけではなく歯科衛生士も行える施術です。
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Posted by koikenina at 12:59│Comments(0)
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