健康、生活 › 歯と歯ぐきの間(ポケット)にプラークがたまり、細菌の影響で歯ぐきが炎症を起こします

2019年08月06日

歯と歯ぐきの間(ポケット)にプラークがたまり、細菌の影響で歯ぐきが炎症を起こします

「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」ということを目標にした『8020』運動。
現在は、平均寿命と同様に健康寿命への関心が高まっています。健康で過ごせる期間である健康寿命と平均寿命の差は、今のところ7~10歳程度開いています。健康寿命を平均寿命まで限りなく近づけることで、最後まで人生を心おきなく楽しむことができます。実は、この健康寿命には歯の数が大きく関係しています。たとえば歯を失って噛み合わせがずれ、身体のバランスが崩れることで転びやすくなり、骨折をきっかけに寝たきりになる例は少なくありません。歯が多く残っていて、食事を楽しむことができれば生活の質を保てます。また、よく噛むことは脳の働きを活性化する働きを持っているため、ボケ防止にもなります。また歯を失う最大のきっかけとなる歯周病は、さまざまな細菌によって引き起こされますが、この細菌が唾液に交じり、ご高齢の方に多い嚥下障害で気管から肺に侵入して肺炎を引き起こすこともよく知られています。肺炎は死因の中でも大きな割合を占める病気。歯周病を予防して歯を守ることは、身体全体の健康にも大きく影響を与えます。最近では、「8020」の前段階目標のため「6024」も提唱されています。これは60歳の時点で24本以上の歯を守ろうというもの。つまり60歳までに失う歯を4本以下にとどめようという内容です。
患者モニタ肉炎
歯と歯ぐきの間(ポケット)にプラークがたまり、細菌の影響で歯ぐきが炎症を起こします。歯ぐきが腫れたり、歯みがきの際に出血することがありますが、まだ痛みを感じないため放置してしまうひとも多いです。炎症は歯ぐきで生じているだけなので、歯科医院でのメンテナンスと日々の正しいブラッシングで改善・完治が見込めます。

歯周病(軽度)
歯ぐきの腫れが悪化していきます。歯みがきの際の出血のほか、水がしみることもあります。この段階になると、歯を支える骨が溶け始めますが、まだ痛みを伴ないません。歯周ポケットが徐々に深くなることで、プラークや歯石がさらに溜まりやすくなり、放置することで中度に進行する危険性が高まります。
歯周病(軽度)の治療では、専用の器具で歯周ポケットに溜まったプラーク・歯石をしっかりと取り除いていきます。

歯周病(中度)
歯ぐきの炎症がさらに進み、歯周ポケットもより深くなっていきます。歯ぐきが痩せて、歯が長くなったように見え、歯周ポケットから膿が出たり、口臭が気になることもあります。骨がさらに溶かされることで、歯がぐらつきはじめ、違和感・痛みが生じてきます。
歯周病(中度)では、プラーク・歯石の除去に加え、歯根(歯ぐきに埋まっている歯)の治療も行っていきます。この治療で症状が改善されれば、メインテナンス(定期的な検診、歯石の除去)に移行します。
研磨用ポイント
歯周病(重度)
歯を支えている骨が大きく溶かされることで、歯のぐらつきがひどくなり、食事も不自由になります。歯ぐきは真っ赤に腫れあがり、痛みのためにしっかり噛むことができません。放置しておくと、歯が抜け落ちてしまいます。
この状態まで進行してしまうと、手術などの外科的治療を検討する必要があります。



Posted by koikenina at 12:23│Comments(0)
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