健康、生活 › 歯周病菌は口腔内を移動し炎症を引き起こすため、できるだけ短期間で治療を受けることが大切です

2019年08月08日

歯周病菌は口腔内を移動し炎症を引き起こすため、できるだけ短期間で治療を受けることが大切です

歯周病とは、歯周組織が歯垢(プラーク)に含まれている「歯周病菌(細菌)」に感染し、歯肉(歯茎)が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまう病気の総称です。
歯周病の初期では自覚症状がほとんどないため気付いていない方が多いだけで、実際には日本人の成人の約80%が歯周病(歯肉炎or歯周炎)にかかっているといわれています。
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歯周病は感染症のひとつです。歯周病=歯石取りというイメージですが、実はそれが正解ではありません。歯石の表面についたバイオフィルムに生息する細菌が口腔炎症を生み出しているのです。治療の際は、まずは縁上歯石を除去し表面についたバイオフィルムを取りのぞきます。スケーリング後は次亜塩素酸水を使って口腔内を洗浄するのがポイントです。その後、位相差顕微鏡と歯周病菌検査薬を使って菌の確認を行います。万が一陽性の場合は、抗生物質を使って歯周病菌を殺菌します。

歯周病菌は口腔内を移動し炎症を引き起こすため、できるだけ短期間で治療を受けることが大切です。本気で治したいと望まれるなら1日で口腔内すべての歯石及びバイオフィルムを除去し口腔内細菌を限りなく0に近づけることが理想です。歯周病のケアとともにお口の粘つきや口臭にも効果的です。少なくとも抗生物質の効果のある10日間内に数回来院していただき清掃を終わらせることをお薦めします。
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また進行してしまった歯周病を早く、確実に治すには、治療に使える材料や薬、時間が制限される保険治療であれば限界があります。患者さんにとって一番効果が高く、再発しにくい自費治療もご用意しておりますので、気軽にご相談ください。日本では歯周病予防への意識が低いのが現状ですが、将来歯を失わないためにも定期検診で予防に努めましょう。

基本的には歯周病の原因となる菌を減らすことです。
第一にブラッシングになります。“磨いてる”と“磨けている”は大きく違います。お口の中は複雑な構造をしているため、各々その部分にあった手法、デンタルフロスや歯間ブラシなどの道具を使用して磨き残しがないように行わなければなりません。また、歯周病菌の活動を活発にする、生活習慣(間食が多い、よく噛まずに食べる、喫煙、毎食後すぐ磨かない…)の改善が大切になります。

また、歯周病を防ぐために効果的なのは年に1~2回の歯科医院で定期健診を受けることです。的確な診断をしてもらい、個人にあったブラッシング手法を習得しましょう。また、定期的に自分自身では取り除けない歯垢や歯石などを除去してもらいましょう。
歯周病と診断された場合は早期治療が必要です。内容は進行具合で変わりますが、プラークコントロール、歯石の除去、病的歯根面の清掃、歯周ポケット清掃、被せ物の再製、歯周外科手術(重度の場合)抜歯などの処置があります。



Posted by koikenina at 10:53│Comments(0)
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