健康、生活 › 歯石そのものはそれほど悪くないのです。

2019年08月13日

歯石そのものはそれほど悪くないのです。

歯垢は口の中の細菌が集合しねばねばした物質を分泌して塊になったものです。歯垢のことを専門的にはプラークと呼びます。
歯垢は細菌の塊ですのでほっておくと歯や歯ぐきを蝕んでいきます。歯周病は細菌による感染症でもありますから歯垢と密接な関係があります。
歯垢は奥歯のまわりや歯と歯のすきま、歯と歯ぐきの間など歯ブラシが届きにくいところにたまりやすいです。
歯垢は歯ブラシでこすることによって自分である程度は取ることができます。毎日の歯みがきを習慣にして歯垢を自分で取り去りましょう。
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ブラッシング
ブラッシングとは歯磨きでしょう?
みなさん子供のころから『歯磨き』という言葉に慣れ親しんでいますね。ですからブラッシングとは歯をゴシゴシ磨くことと思っていませんか。
実はブラッシングは歯ブラシの毛先を届かせる事です。
虫歯予防をしたいのなら虫歯菌が溜まりたすい歯と歯の間に歯周病を予防したいのなら歯周病菌が増えやすい歯周ポケットの中に届かせることです。
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歯石
歯石そのものはそれほど悪くないのです。
歯石は口の中の細菌の死骸に唾液や血液中のカルシウムの塊がこびりついたものです。歯石は歯と歯ぐきの間にできやすいです。歯石が歯と歯ぐきの間にできますと隙間ができて、そこに歯垢がたまりやすくなります。
寿命を迎え死んだばい菌が、歯の表面で固まったものが歯石です。死んだばい菌からは毒も出ないので、歯石自体は無害です。
しかし歯石の表面は凹凸が激しく、そこに入り込んだばい菌は除去できません。そこで、ばい菌を除去するためにやむを得ず歯石ごと除去するのです。
骨吸収 あごの骨が解ける病気
ばい菌が、歯と歯肉の接着を剥がした後にも、本来は歯と骨の強固な接着が存在します。しかしながらばい菌はその毒素で歯を支えていた骨を溶かしていきます。その後、歯と歯肉との弱い接着を簡単に剥がし、さらに深く侵入します。これを繰り返し、最終的には歯の周りに骨がなくなる所まで進むのです。
体にとっても硬い骨があると白血球を移送しにくいので骨を溶かして毛細血管を増やしやすくしているのかもしれません。
このように、歯周炎とは単に歯肉が腫れるだけではなく、骨まで溶かす疾患なのです。そして骨がなくなったスペースには、骨を溶かしたばい菌を退治しようと自血球が集まってくるので、歯肉は自然には下がりません。そのため,歯周炎の進行は外見ではわからないのです。
歯周炎とは 歯を支える骨と歯茎が溶ける病気
歯周炎(歯茎病)の原因は、歯石ではなく毒を出す生きたばい菌です。そして一番厄介な特徴は、自覚症状がほとんどないということです。知らないうちに歯と歯肉との接着を剥がし、最終的には骨も溶かしてしまいます。
しかも、一度剥がれた歯肉や溶けてしまった骨は、二度と元には戻りません。ですから早期発見・早期治療、もっというと予防が非常に大切なのですが、白覚症状がないため発見が遅れることが多いのです。



Posted by koikenina at 12:18│Comments(0)
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