健康、生活 › 歯周病の直接の原因は細菌ですが、実際には様々な要因が関係して起こります

2019年12月05日

歯周病の直接の原因は細菌ですが、実際には様々な要因が関係して起こります

「サイレント・アーミー」~沈黙の病気~と呼ばれる歯周病。
歯肉炎と歯周炎をあわせた歯周病には35~45歳で80%、45~55歳で88%の人がかかっているとの報告があります。また歯肉からの出血、口臭、歯肉の腫れ、これら全ての症状は歯周病となりえます。歯周病とは、歯と歯肉に近い部分についた歯垢(プラーク)の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。

歯と歯茎の境目についた歯垢(プラーク)から、歯の根にそって歯周病原菌が入り込み、歯を支えている周りの組織をじわじわと壊していき、最後には歯が抜け落ちてしまいます。歯肉に炎症がおきた状態を『歯肉炎』、それに加え歯槽骨などを支えている組織全体が崩れてしまう病気を『歯周炎』といいます。また、初期の歯周病はほとんど自覚症状がないため、気付かない間に悪化させてしまうことがよくあります。
エアーモーター
歯周病は生活習慣病の一つ
歯周病の直接の原因は細菌ですが、実際には様々な要因が関係して起こります。
例えば、疲労が蓄積すると自律神経のバランスが崩れ、免疫機能が低下して体調を崩すことがあります。体調が悪いと病気を受け入れやすくなり、歯肉の腫れや口内炎、風邪をひきやすくなります。

歯周病も同様で、生活の乱れや過度なストレスなどによる免疫機能の低下が影響します。体調を崩した時に歯肉の腫れる方がいますが、体調の良い時は免疫機能が働いているため、歯周病の症状が抑制されているに過ぎないのです。健康のためには食生活・睡眠・ストレス・禁煙など日頃の生活習慣に気遣うことが大切です。これは歯周病だけでなく多くの病気の予防においても言えることです。
歯科 ユニット
歯周病とバイオフィルムの関係
口腔環境が悪化しているにもかかわらず、不衛生な状態を放置していると、歯周病菌にとって生息しやすい環境である、バイオフィルムというヌルヌル、ネバネバした塊を生成します。 バイオフィルムは細菌の温床となり、歯周病菌は強い毒素によって周囲の歯肉をより攻撃するようになり、炎症を拡大させていきます。バイオフィルムは、表面が非常に強固で、抗菌物質や歯磨きでは除去できませんから、歯科医院で専門的なクリーニングを行い除去しなければなりません。



Posted by koikenina at 16:23│Comments(0)
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