健康、生活 › C1はその虫歯の進行のリスクを評価し(人により、歯により)、治療をするか、進行を予防するか判断します

2019年12月17日

C1はその虫歯の進行のリスクを評価し(人により、歯により)、治療をするか、進行を予防するか判断します

①C1(エナメル質内の小さな虫歯)…まずは初期変化として歯の色が白濁(透明感が無くなる)もしくは茶褐色に変色してきます。歯と歯の間が隣り合う面に発症したものは食べ物が詰まりやすくなったり、フロスが毛羽立つようになったりします。痛みなどの自覚症状はないことがほとんどです。人により、歯により治療するか、進行を予防するか判断します。この段階なら治療もわずかな時間で済みます。
②C2(象牙質まで進んだ虫歯でしみたりする)…象牙質は軟らかいので進行が急に早くなり、内部で広がるように進行します。一見、黒くなっているところや穴が小さくても奥で大きく進行していることも多く、すぐに治療が必要です。冷たい水を飲むとしみるような痛みが出てくることがあります。
タービン 歯科
③C3(神経まで届いた虫歯で痛みが強い)…歯髄(歯の神経)にまで虫歯が到達すると虫歯菌により神経が強い炎症を起こし、何もしなくても強い痛み(ズキズキ)を感じるようになります。更に放置して歯髄が死んでしまうと痛みはなくなります。この状態にまでなると、いわゆる神経を取るという治療を行う必要があります。
④C4(残せない程に進んだ重症の虫歯)…神経が腐り、根の先を通り過ぎて細菌が顎の骨の中まで進行し、骨を溶かした最重度の状態です。急性炎症が起こると激しい痛みや、高熱が出たり、お顔全体が腫れあがることもあります。慢性的に進行するときは、痛みを伴わず徐々に顎の骨を溶かしながら、その中に膿を充満させます。時には歯ぐきにニキビのようなまで病気が拡大した段階です。歯ぐきが腫れたり硬いものが咬めなくなります。残せない可能性が高く重症です。慢性的に進行するものはかなり進行している事が多く抜歯しないといけない場合も少なくありません。
歯科 口腔内カメラ
虫歯の治療  
① C1
C1はその虫歯の進行のリスクを評価し(人により、歯により)、治療をするか、進行を予防するか判断します。治療を行う場合は、C2の治療と同様になります(事項にて)。
② C2
C2の歯の大部分が残るまだ小さい初期の虫歯はミュータンス菌などにより侵された歯質を取り除いた後、プラスチック(歯科用レジン)や金属、セラミックで元の形に修復することで治療は終了します。レジンは保険適用で、歯と同じクリーム色なので見た目が綺麗で違和感がありませんが咬む力の大きくかかる部位には用いることが出来ず、また経年的に変色してしまいます。奥歯では噛む力が強くかかる為、型取りした後、その型を元に作った金属(インレー)をセメントで付ける方法が最も一般的です。最近では、材料の進歩によりセラミックなども奥歯で詰めることが可能になってきました(保険適用外)。
③ C3
虫歯が大きく神経まで届いてしまった虫歯は、麻酔をして虫歯を取った後、神経の処置が必要になってきます。歯髄(神経)を取り除き、歯髄腔(神経のあった空洞)を消毒しゴム状の材料で緊密に充填(隙間を埋める)します。そして金属などで土台を作り、その上にクラウンかぶせる治療を行わなければならなくなります。
④ C4
歯の形がなくなってしまうほど大きな虫歯になってしまったり、根の先まで細菌が浸食し膿がたまってきたりすると、歯を抜かなくてはならないことも少なくありません。歯を抜かずに残せる場合の治療はC3と同様ですが条件はより厳しくなるのは言うまでもありません。また、歯ぐきを下げて歯の輪郭をだす外科処置や埋もれてしまった根を引き上げる矯正治療が必要なこともあります。抜いた後はブリッジ治療や、入れ歯治療、インプラント治療等により抜けた歯の部分を補う必要があります。



Posted by koikenina at 17:31│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。