健康、生活 › 歯周病とは「歯を支える骨が溶ける病気」です。

2020年04月13日

歯周病とは「歯を支える骨が溶ける病気」です。

歯と歯ぐきの境目についた歯垢(プラーク)から歯の根にそって菌が入り込み、歯を支えている周りの骨をじわじわと溶かしていき、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
歯肉に炎症がおきた状態を歯肉炎、歯槽骨などを支えている組織全体が崩れてしまう病気を歯周炎といいます。また、歯周病は「沈黙の病」などと呼ばれるようにほとんど自覚症状がないため、気付かない間に悪化させてしまうことがよくあります。

軽度歯周病
歯と歯肉の間の歯周ポケットに歯石やプラーク(歯垢)がたまり、細菌の繁殖により歯肉に炎症が起き、歯肉の腫れや出血などを伴います。この段階であれば歯科衛生士によるブラッシング指導や、歯のクリーニングを数回おこなうことで、比較的短期間で回復できます。
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中等度歯周病
口臭や出血がひどく、歯石の付着が目立ち、歯肉に炎症を起こしているのが確認できます。徐々に骨が後退しはじめ、歯周ポケットが深くなり、歯もぐらついてきます。
この段階での治療は、歯の表面に沿って歯肉溝の奥に付着した歯石を取っていきます。痛みを感じるときは麻酔をして行います。除石を数回行い、歯肉の状態が改善された後に検査を行います。

重度歯周病
さらに進行した状態で、歯肉は化膿して真っ赤に腫れています。骨の破壊がかなり進み、歯肉も後退し、歯のぐらつきが大きくなっています。
重度の場合、非外科処置では対応できない部位があれば歯周外科で対応します。それでも保存不可能な場合は、残念ながら抜歯となります。
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染め出しを使ったブラッシングと歯石除去
歯周病から大切な歯を守るには、何よりも予防が第一です。そのためには定期的なメンテナンスと歯周病検査を行い、歯垢をしっかり取り除くことが大切です。ところで、むし歯が多いかたは歯ぐきの健康状態がよく歯周病菌が少ない傾向にあります。不思議に思われるかたもいらっしゃると思います。実は、むし歯の多いかたは治療のために歯医者さんに行く機会が多く、必要に応じて汚れや歯石除去を行っています。そのため歯周病菌が少なく、歯周病になりにくいのです。このことからも予防の大切さがお分かりいただけるかと思います。



Posted by koikenina at 16:38│Comments(0)
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