健康、生活 › 歯周病の自覚症状はありますか?

2020年04月22日

歯周病の自覚症状はありますか?

歯肉炎や歯周炎の初期には、ほとんど自覚症状がありません。サイレントディジーズ(Silent Disease:静かな病気)とも表現されるように、気付かないうちに進行していくのが歯周病の恐いところです。歯茎の腫れを自覚したり、ブラッシングで出血が止まらないような場合には、病状が進行しています。知らないうちに悪くしないためにも、歯科医院での定期的な検査をお勧めします。

誰でも歯周病になりますか?
はい。日本を含めた世界各国で調査を行ったところによると、どこの国でも8~9割の人が、歯周病にかかっていることが分かっています。2001年には、ギネスブックに「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡しても、この病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない」と記載されております。つまり残りの1~2割の人を除いて、誰でも歯周病になると考えたほうが良いでしょう。ただし、歯周病の原因であるプラーク(歯垢)、歯石を日頃のブラッシングや定期的な歯科でのメインテナンスにて除去することで、予防することも可能な病気です。予防が難しい歯周病もありますが、遺伝的な要因など非常に特殊な場合になります。
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プラーク(歯垢)って何ですか?
プラークは歯垢とも呼ばれ、歯に付着している白または黄白色の粘着性の沈着物で、非常に多くの細菌とその産生物から構成されています。プラークは、バイオフィルムを形成し強固に歯に付着しているだけでなく、薬品だけでは除去できない状態になっていますので、歯ブラシ等でしっかりと除去することが必要になります。

歯周病の治療はどのくらいの期間がかかるのですか?
歯周治療は歯茎の治り具合やブラッシングの状態を確認しながら、次のステップの治療へ移行致します。初期の歯肉炎程度であれば、比較的短期間で改善し終了することもありますが、中等度以上の歯周病の場合には、病状の程度にもよりますが、比較的長期に渡る場合が多いです。治療終了後もメインテナンスが不可欠であり、定期的な受診が必要です。
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歯周病の予防はどうすればよいですか?
歯周病の予防は、歯周病の原因であるプラーク(歯垢)を取り除くことが一番です。プラークは、食後8時間程度で作られ始めますので、その日のうちに除去しておくことが必要です。プラークを除去するためには、歯ブラシと歯と歯の間の専用の清掃用具(デンタルフロスもしくは歯間ブラシ)が基本となります。ただし、ご自身でプラークのない状態を維持することは難しいことです。そこで、歯茎の健康維持、むし歯の再発防止のために歯科医院において定期的なメインテナンス(ブラッシングのチェックや専門的な歯のお掃除)を行うことが大切になります。



Posted by koikenina at 11:02│Comments(0)
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