健康、生活 › 大きく分けて3段階の症状が有り、歯槽骨も症状の悪化に従って溶けて行きます

2020年05月05日

大きく分けて3段階の症状が有り、歯槽骨も症状の悪化に従って溶けて行きます

歯周病とは、炎症が歯肉(歯茎)におこる、歯肉炎と歯槽骨を含めた歯周組織にまで炎症が広がった歯周炎の総称で、歯周疾患とも呼ばれます。歯肉にのみ炎症が起こっている段階を「歯肉炎」、歯周組織に炎症が広がってしまった段階を「歯周炎」と言い、これらを総称して「歯周病」と呼びます。

歯周病の初期に当たる歯肉炎の段階でしたら歯垢(プラーク)や歯石をしっかり除去すれば、その後の生活習慣の改善と口腔内ケアを自身で行えば、健康な歯肉を取り戻す事が出来ます。しかし、歯周炎にまで進行すると、歯と歯肉との間に歯周ポケットという溝が出来てしまっている為自身の努力では改善出来ません。歯科医師による治療が必要です。

歯周病の進行
歯周病は虫歯と同様でそのまま放置するとどんどん炎症が進行して、最後は歯が抜け落ちてしまうという恐ろしい病気です。大きく分けて3段階の症状が有り、歯槽骨も症状の悪化に従って溶けて行きます。
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歯肉炎
歯肉が赤く腫れ、歯を磨くと出血が見られる。
歯肉が慢性の炎症を起こし赤く腫れています。この段階なら毎日の正しい歯磨きや歯垢の除去で、健康な歯肉を取り戻し治癒する事が可能です。
・歯肉が赤くはれる程度です。
・朝起きた時に口の中がねばねばする。
・歯磨きをしているときに出血する。
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歯肉炎(軽度)
歯周ポケットが深くなり歯槽骨も溶け始めます。歯肉の炎症が進み歯周ポケットが広がり、歯肉の色が赤紫色に黒ずんだり、急に歯肉が腫れて痛み出します。初期は歯肉炎と同様で歯肉が腫れ歯磨きをしている時に出血する程度です。歯周病菌が繁殖し腫れた処から膿が出てくると口臭を伴う事が有ります。

歯肉炎(中・重度)
歯の根が露出し歯がグラグラし始める。
歯槽骨が溶け始め歯がぐらぐらする様になったら末期症状です。歯肉はぶよぶよして口臭も酷くなり、歯根の露出や膿が出たりします。口臭や歯のぐらつきが進み痛くて物を噛めない状態になり、やがて歯が抜け落ちてしまいます。歯周病は、「見た目は綺麗でも歯科医院でレントゲンを撮って見たら歯槽骨が失われていた」という事が有ります。知らない内に進行してしまう事が多い様です。

歯肉に違和感がある時は先ずは歯科医院を訪ねましょう。歯周炎(中・重度)では、抜くしか無い場合も有りますが、当院では可能な限り歯を抜かずに固定して炎症を抑える努力を行います。歯周炎が進行すると症状が進むに連れ歯槽骨が少しずつ溶けて歯根が露出します。



Posted by koikenina at 12:57│Comments(0)
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