健康、生活 › 歯周病を防ぐためには「プラーク」を作らせないこと

2020年05月29日

歯周病を防ぐためには「プラーク」を作らせないこと

歯周病は、お口の中に住んでいる歯周病原性細菌によって、歯や歯茎が炎症してしまう病気の総称です。3年に1度、厚生労働省が行っている「患者調査」によりますと、歯肉炎・歯周疾患でお悩みの方が、全国に331万5000人おり、なんと、前回行われた調査よりも65万人以上増えていることが明らかになりました。

歯周病を防ぐためには「プラーク」を作らせないこと
歯周病にならないためには、歯に付着しているガンコな汚れ「プラーク (歯垢)」を取り除くことが大切です。プラークとは、歯の表面に付着している細菌の塊のことです。一見、歯みがきをすることでキレイに落とせそうな汚れに見えますが、プラークは細菌から分泌される非常に粘性の強い物質で作られているため、歯みがきや強めのうがいをしても落とすことはできません。プラークのなかには、300~500種類もの細菌が住みついており、なんと、プラーク1mgあたりに細菌が数億個存在すると言われています。そのなかに、歯周病の原因となる歯周病原性細菌が存在した場合、早急に対処しないと、いずれ歯周病になってしまいます。
歯科 抜歯 器具
基本的な歯周病予防:歯科医院で行うプロケア
歯周病の原因となる、プラークを歯の表面に作らせないためには、
定期的に歯科医院に足を運んで「プロケア」を行う
毎日の「セルフケア」を心がける
この2つがポイントとなります。プロケアとは、歯科医院で行われる「プロフェッショナルケア」のことです。プロケアでは、普唾液に含まれるカルシウムやリンが沈着したことで、まるで“石”のように硬くなってしまったプラーク「歯石」を取り除くための歯周病予防になります。

スケーリング
スケーリングとは、専用の器具「スケーラー」を使って、歯の表面に付着した歯石などのガンコな汚れを少しずつ丁寧に取り除いていく予防法のことです。
ポータブルユニット
ルートプレーニング (Root Planing)
ルートプレーニングとは、手用スケーラーを使って、歯と歯茎の隙間 (歯周ポケット)や、歯の根っこを覆っているセメント質に侵入してしまった汚れなどを、ゆっくりとキレイに取り除いていく予防法のことです。

ルートプレーニングは、スケーリングによる歯石除去が終わったあと、そのまま続けて行われることが多いため、歯医者さんのあいだでは、「スケーリング」と「ルートプレーニング」2つを合わせて「SRP」と呼んでいます。



Posted by koikenina at 12:08│Comments(0)
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