健康、生活 › タバコを吸うことによる免疫力の低下は、歯周病などの病気にかかりやすくなります

2020年06月19日

タバコを吸うことによる免疫力の低下は、歯周病などの病気にかかりやすくなります

喫煙は生活習慣病
喫煙は、もはや生活習慣病であり、ニコチン中毒という病気です。その病気によって口腔内に病原菌が繁殖し、毛細血管の微小循環が悪くなり、歯周病が発生し、歯が抜け落ちてしまうのです。

喫煙と生活習慣病の一つである歯周病との関係は、ビタミンCの破壊とそれに伴うコラーゲン線維の生成の低下、メラニンの沈着などが割合早くから言われていましたが、喫煙への警鐘となるほどのインパクトはなかったようです。しかし、ここ10年の間で、正確な統計に裏付けられた報告がされています。喫煙は歯周病にとって、最も危険な因子の一つなのです。
歯科用レントゲン
喫煙による歯の異常
タバコを吸うことによる免疫力の低下は、歯周病などの病気にかかりやすくなります。
そして、タバコの有害物質が、歯の周りや肺の中に沈着すると、これを取り除く白血球が大量の活性酸素を放出します。

タバコの煙には、四千種類以上もの科学物質が含まれ、このうち六十種類には発がん性があります。 主なものとしてタール、ニコチン、一酸化炭素の3つが知られています。

発癌性や強い刺激性を持つタールは、歯や歯石の表面に黒く沈着しますので、見るからに悪影響を及ぼしそうですが、ニコチンだって負けてはいません。
セメント質への結合が強いので、歯石を除去して綺麗な面を出してもすぐに台なしにしてしまいます。

欧米の歯科医師の中には、「喫煙者の歯周病の治療は無駄である」 と極論する人さえいます。疫学調査によると10年間で失う歯の数が、タバコを吸わない人に比べて、約3倍という報告もあります。
根管長測定器
ニコチンの影響で、体の毛細血管が収縮して貧血状態になります。
口の中も例外でなく血の巡りが悪くなり、さらに一酸化炭素のために血液中に十分な酸素が運ばれなくなります。

その結果、抜歯後の傷口の回復、歯茎の処置後の治り具合、インプラント手術後の成績が落ちるなど、あらゆる歯科の処置に悪い影響を及ぼします。



Posted by koikenina at 11:54│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。