健康、生活 › 歯周病は“サイレントディジーズ”と形容されるくらい、自覚症状を感じるまでに時間がかかる病気です

2020年08月05日

歯周病は“サイレントディジーズ”と形容されるくらい、自覚症状を感じるまでに時間がかかる病気です

歯周病の進行
歯周病は“サイレントディジーズ”と形容されるくらい、自覚症状を感じるまでに時間がかかる病気です。「気づいた時にはかなり進行していた。」といった状況は多くの方が体験されていることでしょう。症状の軽い初期の歯周病は「あれっ? 何か変だなぁ」といった違和感にしか感じられないかもしれませんが、歯周病は確実に進行しています。

歯周病の進行状態とそれぞれの治療法
歯肉炎のように歯肉の炎症で留まっているうちは、早期の治療により完全な治癒が見込めるでしょう。しかし、歯周炎になると歯槽骨の破壊(吸収)が既に起こっているため、健康な状態まで回復はできても、失った歯槽骨を歯周炎になる前の状態に戻すことはできません。
スケーラー 歯科
歯肉炎
歯周ポケットの深さ3mm以内
歯周病菌が歯肉溝に侵入してバイオフィルムを形成し、歯周ポケット化しています。
歯肉が炎症を起こして少し赤く腫れていますが、歯槽骨の破壊はなく、自覚症状もほとんどありません。適切な口腔ケアと歯科医院での処置によって、健康な状態まで回復できます。

軽度歯周炎
歯周ポケットの深さ3~5mm程度
歯周病の悪化に伴ない歯周ポケットはさらに深くなり、歯根深部への歯石の付着が始まります。歯肉の炎症も肥大し、出血や排膿といった自覚症状も現れ始めます。歯を支える歯根膜や歯槽骨の破壊はこの頃から少しずつ始まります。

中等度歯周炎
歯周ポケットの深さ4~7mm程度
歯周ポケットがさらに深くなり、歯槽骨の破壊が進んで歯がグラつき始めます。歯槽骨の破壊により歯肉は下がり歯根露出が始まります。ブヨブヨとした歯肉からの出血や排膿が頻繁に見られるようになり、口臭もきつくなってきます。
スケーラー 歯科
重度歯周炎
歯周ポケットの深さ6mm以上
歯槽骨のさらなる破壊によって歯のグラグラはさらに大きくなり、歯根露出も顕著になります。歯肉からの出血や排膿は収まらず、口臭もひどく、痛みから物が噛めないこともあります。この状態のままでは、確実に歯は抜け落ちてしまいます。歯を残せる可能性はまだありますから、まずは早急に歯科医院へ行きましょう。



Posted by koikenina at 16:04│Comments(0)
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