健康、生活 › 歯周病の進行の程度にかかわらず、治療予後の鍵を握るのがプラークコントロールです

2021年01月06日

歯周病の進行の程度にかかわらず、治療予後の鍵を握るのがプラークコントロールです

治療方法
 ブラッシング指導(TBI) 
歯周病の進行の程度にかかわらず、治療予後の鍵を握るのがプラークコントロールです。
歯周病の原因である歯垢の除去を日常的に正しい方法で行わないと、治療後も歯周病の進行を止めることはできません。
そのため、基本となる歯ブラシや、フロス・歯間ブラシなど補助清掃器具の使い方、必要があれば洗口剤・歯磨き剤の併用など口腔衛生管理の指導について重要視しております。
生体情報モニター
 スケーリング・ルートプレーニング(SRP) 
スケーリングは歯や歯根の表面に付いた歯垢や歯石を器械で取り除くことです。
ルートプレーニングは粗造となった歯の表面や、毒素や微生物で汚染された表層を除去して表面を滑沢にすることで歯垢歯石の再付着を抑制する方法です。治療に伴い痛みを生じる場合、局所麻酔を使用することがあります。

 咬み合わせ調整 
咬み合わせた時のバランスが悪く、一部に圧力が集中することで歯周病が悪化することがあります。その場合、できるかぎり咬む力を均等に分散させるよう、咬み合わせの調整をします。

 暫間固定 
歯を支える骨が吸収し、歯の揺れが大きくなった場合に両隣の歯と接着剤で固定する方法です。連結することで揺れを少なくし、力による骨の吸収を抑制する目的で行います。
但し、適応部位は限られ、また長期間の使用に耐える方法ではありません。
遠心鋳造機
 歯周外科治療 
基本的な治療では一部ポケットの深さが改善されずに歯石や細菌の残存が疑われるケースや、プラークコントロールが困難となっている環境が残っているケースなどに対し、外科的小手術を行う場合があります。
局所麻酔下で歯肉(フラップ)を開き、歯根に付いた歯石を目視しながら確実に歯石や病変の除去ができます。また、骨の形態を修正したり、特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術を行う方法もあります。手術はそれぞれの病態にあった方法が適応されます。

 メインテナンス(定期検診) 
一旦、治療が終了した後も定期的に受診して状態のチェックを受けることはとても重要です。普段磨き残しが出やすい場所を補完して隅々までクリーニングするPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)や、要注意となっているポイントの経過観察、さらに問題が起こってきた際の早期発見・早期対応を行うことで、歯周病をはじめとした口腔環境の長期維持につなげることが可能となってきます。



Posted by koikenina at 12:28│Comments(0)
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