健康、生活 › 2017年10月16日
2017年10月16日
歯周病は自分の免疫力と歯周病原性細菌との攻防戦です
歯周病の主な原因は、歯周病を引き起こす細菌(歯周病原性細菌)ですそれらが歯茎や骨に感染を起こしていくことにより発症する感染症です。また歯周病原性細菌は「常在菌」と呼ばれる常にお口の中に存在する細菌で、常に歯周病を引き起こそうとしています。しかし人間には「免疫力」がありますのでその免疫力が優勢であれば歯周病が引き起こされません。つまり「免疫力」<「歯周病原性細菌」となったときに歯周病は進行してしまうのです。そのほとんどの場合が免疫力はそのままで歯周病原性細菌が増殖し、免疫力より勢力が拡大して発症することがほとんどです。ではどのように歯周病原性細菌は増えるのでしょうか?歯周病原性細菌は人間が食事をした後に歯につく食べかす、いわゆる歯垢(プラーク)が大好きです。
エアースケーラー
昨今、歯周病と全身の病気との関連が解明されてきました。歯周病を治療することにより、その症状が改善されたり予防できることも考えられます。以下のようなご病気が気になる方は、一度歯周病の検査を受けられてはいかがでしょうか?
【糖尿病と歯周病】
歯周病は自分の免疫力と歯周病原性細菌との攻防戦です。糖尿病はこの免疫力を低下させてしまう病気です。つまり糖尿病に罹患されている方は歯周病に感染しやすいと言えます。また歯周病によって、血糖値を下げるインスリンの活動を妨げてしまうことがわかってきました。糖尿病を治すことによって歯周病が、歯周病を治すことによって糖尿病がよくなると考えられます。
つまり歯垢が細菌の餌になり、食べた細菌はどんどん増殖していきます。また歯垢を食べた細菌は、同時に歯周病を引きこす毒素を出していきます。この毒素が歯茎まで感染すると、歯茎は出血したり、腫れたり、膿が出るようになったりします。さらに感染が進み、歯を支える骨まで毒素の感染が進むと、骨は毒素によって溶かされていきます。もちろん歯を支える骨がだんだん溶けていくと、歯はぐらぐらするようになり、あまりにも進みすぎてしまうと歯は自然に抜けてしまいます。そのほか、歯周病を増悪させることとして、喫煙が上げられます。喫煙によって歯茎の中の血管が収縮し、歯周病原性細菌に感染した歯肉の治りが悪くなり、歯周病が進行しやすくなります。
ハンドスケーラー
歯周病を予防するため、また再発を防ぐためには、歯周病の原因となるプラーク(バイオフィルム)を除去することが重要です。しかし、残念ながら毎日のブラッシングだけでプラークを完璧に除去することはできません。丁寧にブラッシングをしているつもりでも、長年の磨き癖などもあるので、どうしても磨き残しができてしまいます。一般的には、奥歯や歯並びの悪い箇所にはプラークが残りやすいとされています。そのため、ご自身の口腔内に適したブラッシング方法を身に付けること、さらに、歯茎の中など、ご自身ではどうしても取り除くことのできない部位に入り込んだプラークを「メンテナンス」で定期的に除去することが重要です。
エアースケーラー
昨今、歯周病と全身の病気との関連が解明されてきました。歯周病を治療することにより、その症状が改善されたり予防できることも考えられます。以下のようなご病気が気になる方は、一度歯周病の検査を受けられてはいかがでしょうか?
【糖尿病と歯周病】
歯周病は自分の免疫力と歯周病原性細菌との攻防戦です。糖尿病はこの免疫力を低下させてしまう病気です。つまり糖尿病に罹患されている方は歯周病に感染しやすいと言えます。また歯周病によって、血糖値を下げるインスリンの活動を妨げてしまうことがわかってきました。糖尿病を治すことによって歯周病が、歯周病を治すことによって糖尿病がよくなると考えられます。
つまり歯垢が細菌の餌になり、食べた細菌はどんどん増殖していきます。また歯垢を食べた細菌は、同時に歯周病を引きこす毒素を出していきます。この毒素が歯茎まで感染すると、歯茎は出血したり、腫れたり、膿が出るようになったりします。さらに感染が進み、歯を支える骨まで毒素の感染が進むと、骨は毒素によって溶かされていきます。もちろん歯を支える骨がだんだん溶けていくと、歯はぐらぐらするようになり、あまりにも進みすぎてしまうと歯は自然に抜けてしまいます。そのほか、歯周病を増悪させることとして、喫煙が上げられます。喫煙によって歯茎の中の血管が収縮し、歯周病原性細菌に感染した歯肉の治りが悪くなり、歯周病が進行しやすくなります。
ハンドスケーラー
歯周病を予防するため、また再発を防ぐためには、歯周病の原因となるプラーク(バイオフィルム)を除去することが重要です。しかし、残念ながら毎日のブラッシングだけでプラークを完璧に除去することはできません。丁寧にブラッシングをしているつもりでも、長年の磨き癖などもあるので、どうしても磨き残しができてしまいます。一般的には、奥歯や歯並びの悪い箇所にはプラークが残りやすいとされています。そのため、ご自身の口腔内に適したブラッシング方法を身に付けること、さらに、歯茎の中など、ご自身ではどうしても取り除くことのできない部位に入り込んだプラークを「メンテナンス」で定期的に除去することが重要です。
Posted by koikenina at
17:02
│Comments(0)
2017年10月16日
歯周病のよくある症状として、歯茎からの出血があります
歯周病の症状
歯周病は痛みなどの自覚症状が出にくい病気ですが、ある程度進行すると、以下のような症状が出るようになります。
歯茎から血が出る
歯周病のよくある症状として、歯茎からの出血があります。歯茎が健康な状態なら出血はしませんが、歯周病の進行に応じて、歯磨きをしたときや食事をしたときなどに歯茎から血が出るようになります。
歯科用マイクロスコープ
歯茎から膿が出る
歯周病のよくある症状として、歯茎からの排膿があります。歯周病が初期の段階であれば歯茎からの出血程度ですが、中度以上の歯周病になると歯茎から膿が出るようになります。
口臭がひどくなる
歯周病のよくある症状として、口臭があります。誰でもある程度の口臭(生理的口臭)はありますが、歯周病の進行に応じて口腔内に細菌が増殖し、特有の口臭(病的口臭)を発するようになります。
エアーモーター
歯が長く見える
歯周病が進行すると、歯が長く見えるようになります。歯周病によって歯茎が痩せて(下がって)くると、健康な状態であれば隠れているはずの歯根が露出してくるため、歯が長く見えるようになるのです。
歯がグラつく
歯周病が進行すると、歯がグラつくようになります。歯周病菌による炎症が顎の骨にまで及ぶと、顎の骨が溶かされます。歯は顎の骨によって支えられているため、顎の骨が溶かされると歯がグラグラしてきます。
歯周病を予防するために必要なこと
まず歯ブラシが届かない箇所のプラークを取り除く必要があります。そのためには、デンタルフロスや歯間ブラシなどのケア用品を用いるのが効果的です。これらは、歯ブラシの弱点を補ってくれるアイテムと言えます。
また、ご自身の歯磨きの癖や磨き残しが生じやすい箇所を認識していただき、改善していただくことが大切です。そのために活用していただきたいのが、歯周病治療を専門とする歯科医院での歯磨き指導(TBI)です。歯磨き指導では、患者さまご自身にプラークコントロールを確立していただけるように、プラークの染め出しを行い、ご自身の磨き方の癖やプラークが残りやすい箇所を認識していただきながら、一人ひとりの患者さまに適したブラッシングを習得していただきます。
歯周病は痛みなどの自覚症状が出にくい病気ですが、ある程度進行すると、以下のような症状が出るようになります。
歯茎から血が出る
歯周病のよくある症状として、歯茎からの出血があります。歯茎が健康な状態なら出血はしませんが、歯周病の進行に応じて、歯磨きをしたときや食事をしたときなどに歯茎から血が出るようになります。
歯科用マイクロスコープ
歯茎から膿が出る
歯周病のよくある症状として、歯茎からの排膿があります。歯周病が初期の段階であれば歯茎からの出血程度ですが、中度以上の歯周病になると歯茎から膿が出るようになります。
口臭がひどくなる
歯周病のよくある症状として、口臭があります。誰でもある程度の口臭(生理的口臭)はありますが、歯周病の進行に応じて口腔内に細菌が増殖し、特有の口臭(病的口臭)を発するようになります。
エアーモーター
歯が長く見える
歯周病が進行すると、歯が長く見えるようになります。歯周病によって歯茎が痩せて(下がって)くると、健康な状態であれば隠れているはずの歯根が露出してくるため、歯が長く見えるようになるのです。
歯がグラつく
歯周病が進行すると、歯がグラつくようになります。歯周病菌による炎症が顎の骨にまで及ぶと、顎の骨が溶かされます。歯は顎の骨によって支えられているため、顎の骨が溶かされると歯がグラグラしてきます。
歯周病を予防するために必要なこと
まず歯ブラシが届かない箇所のプラークを取り除く必要があります。そのためには、デンタルフロスや歯間ブラシなどのケア用品を用いるのが効果的です。これらは、歯ブラシの弱点を補ってくれるアイテムと言えます。
また、ご自身の歯磨きの癖や磨き残しが生じやすい箇所を認識していただき、改善していただくことが大切です。そのために活用していただきたいのが、歯周病治療を専門とする歯科医院での歯磨き指導(TBI)です。歯磨き指導では、患者さまご自身にプラークコントロールを確立していただけるように、プラークの染め出しを行い、ご自身の磨き方の癖やプラークが残りやすい箇所を認識していただきながら、一人ひとりの患者さまに適したブラッシングを習得していただきます。
Posted by koikenina at
15:34
│Comments(0)
2017年10月16日
歯ブラシのご指導(プラークコントロール)
歯周病はどうやって治療するの?
歯周病は歯茎の炎症から始まり、のちに進行すると骨を溶かしていきます。歯茎の炎症だけの段階であれば十分に治る可能性がありますが、ひとたび骨が溶けだしてしまうと、溶けた骨は戻ってくることはなく、元通りに治ることはありません。ですので、いかに進行を止めるかが大事になってきます。
歯の模型
具体的には、まずプラークコントロールといって歯と歯茎の周囲の歯垢をきっちりとブラッシングで取ることが重要です。これが日常的にしっかりできていないと、いくら歯科医院で治療を行っても無意味です。
歯垢がしっかり取れるだけでも歯茎の炎症は落ち着きを見せ始めます。歯科医院では歯ブラシで取ることのできない歯石を機械や器具で取っていきます。歯石とは歯垢が唾液のミネラル成分で固まってしまったもので、それ自体は無毒化していますが、その凹凸に入り込んでいる歯垢が悪さを起こしますので、その足掛かりになる歯石はしっかりと取らなければなりません。
エアーモーター
歯周病の治療のしかた
【診査・診断・状況のご説明】
お口の中を詳しく検査します。歯と歯茎の境目(歯周ポケット)の深さ、歯を支える骨(歯槽骨)の状態を見るためのレントゲン撮影、お口の中の清掃状態、かみ合わせの状態、歯軋りの有無、全身疾患などをお調べし、分析します。
【歯ブラシのご指導(プラークコントロール)】
まずは歯ブラシのご指導です。歯周病原性細菌が増える一番の原因は歯垢(プラーク)です。これをこまめに取り除いてあげて、お口の中の細菌が増えないようにしなければなりません。毎日の患者様ご自身の歯ブラシがあって、はじめて歯周病に打ち勝つ事ができます。お口の中は患者様一人ひとり異なりますので、ご指導の際はお口の中をご説明させていただきご理解をしていただきながら患者様にあった磨き方、道具でご指導をさせていただきます。
【歯石の除去】
次は歯石の除去です。軽度の場合ですと、超音波の振動を利用した器具を用いて歯石をお取りします。中等度から重度の場合は歯茎の深いところまで歯石がついているので、除去する際に痛みを伴う事があります。そのため歯肉に麻酔をして歯石をお取りしていきます。このとき歯の根の面にも細菌の毒素が付着している事があるので、根の面を一層研磨していきます。
【再評価・外科的な処置】
歯石の除去後、治り具合を見るためにもう一度お口の中を精査します。まだ歯周ポケットが深い場合は、患者様とご相談の上、外科的な歯周病のための処置を行います。また歯周組織再生誘導法などもこの段階で行います。
歯周病は歯茎の炎症から始まり、のちに進行すると骨を溶かしていきます。歯茎の炎症だけの段階であれば十分に治る可能性がありますが、ひとたび骨が溶けだしてしまうと、溶けた骨は戻ってくることはなく、元通りに治ることはありません。ですので、いかに進行を止めるかが大事になってきます。
歯の模型
具体的には、まずプラークコントロールといって歯と歯茎の周囲の歯垢をきっちりとブラッシングで取ることが重要です。これが日常的にしっかりできていないと、いくら歯科医院で治療を行っても無意味です。
歯垢がしっかり取れるだけでも歯茎の炎症は落ち着きを見せ始めます。歯科医院では歯ブラシで取ることのできない歯石を機械や器具で取っていきます。歯石とは歯垢が唾液のミネラル成分で固まってしまったもので、それ自体は無毒化していますが、その凹凸に入り込んでいる歯垢が悪さを起こしますので、その足掛かりになる歯石はしっかりと取らなければなりません。
エアーモーター
歯周病の治療のしかた
【診査・診断・状況のご説明】
お口の中を詳しく検査します。歯と歯茎の境目(歯周ポケット)の深さ、歯を支える骨(歯槽骨)の状態を見るためのレントゲン撮影、お口の中の清掃状態、かみ合わせの状態、歯軋りの有無、全身疾患などをお調べし、分析します。
【歯ブラシのご指導(プラークコントロール)】
まずは歯ブラシのご指導です。歯周病原性細菌が増える一番の原因は歯垢(プラーク)です。これをこまめに取り除いてあげて、お口の中の細菌が増えないようにしなければなりません。毎日の患者様ご自身の歯ブラシがあって、はじめて歯周病に打ち勝つ事ができます。お口の中は患者様一人ひとり異なりますので、ご指導の際はお口の中をご説明させていただきご理解をしていただきながら患者様にあった磨き方、道具でご指導をさせていただきます。
【歯石の除去】
次は歯石の除去です。軽度の場合ですと、超音波の振動を利用した器具を用いて歯石をお取りします。中等度から重度の場合は歯茎の深いところまで歯石がついているので、除去する際に痛みを伴う事があります。そのため歯肉に麻酔をして歯石をお取りしていきます。このとき歯の根の面にも細菌の毒素が付着している事があるので、根の面を一層研磨していきます。
【再評価・外科的な処置】
歯石の除去後、治り具合を見るためにもう一度お口の中を精査します。まだ歯周ポケットが深い場合は、患者様とご相談の上、外科的な歯周病のための処置を行います。また歯周組織再生誘導法などもこの段階で行います。
Posted by koikenina at
15:29
│Comments(0)