健康、生活 › 2018年03月13日

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2018年03月13日

現在のスウェーデンは、世界で最も歯科疾患が少ない国と言われています。

北欧の国スウェーデンは、「予防歯科」先進国として知られています。そんなスウェーデンも、かつては、多くの人がむし歯や歯周病で歯を失っていました。その状況を重く見たスウェーデン政府は、1970年代に「予防歯科」を国家的な一大プロジェクトとしてスタートさせました。効果は絶大で、現在のスウェーデンは、世界で最も歯科疾患が少ない国と言われています。

調査でわかった日本とスウェーデンの違い
スウェーデンが「予防歯科」先進国と言われる背景に、国家の積極的な取り組みがあることは間違いありませんが、それだけではありません。過去の統計資料と、ライオン株式会社が2013年12月に実施した調査から、日本とスウェーデンの違いがはっきりわかります。その発見から、私たちがスウェーデンから学ぶことは実に多いのです。
ニッケルチタンファイル
歯科医院での予防ケアが将来の歯の健康にかかわります
虫歯になってから治療するよりも、虫歯になることを未然に防ぐことができれば、お口のダメージをより少なくすることができます。日々のブラッシングはもっとも重要な予防ケアですが、定期検診により歯の状態を確認し、長期間にわたり健康な歯の状態を維持できるように処置を行う予防歯科を徹底することも大切です。

虫歯治療は「負の連鎖」ともいえます
年齢を重ねるほど健康な歯の数は少なくなります。80歳以上の日本人の平均残存数は8本であり、80歳以上の高齢者は2人に1人が総入れ歯を使っているという調査報告もあります。このように多くの高齢者が総入れ歯になる理由の1つとして考えられるのは、日本の保険適用による虫歯治療のあり方が原因なのではないでしょうか。
歯科用マイクロスコープ
現在の日本は「歯医者=削って治す」というイメージが定着しきっていますが、本来歯科医師の使命は「削らずに済む歯科治療」を実現させることだと確信しております。

日本人のお口には、治療した虫歯が再発し、周囲の歯に感染するという「負の連鎖」が起きています。ご自身の歯をできるだけ長く健康な状態に保つためには、定期検診をきちんと受けて虫歯や歯周病を予防することが大切です。そして虫歯などの病気にかかってしまった場合も早期発見・早期治療を心がけましょう。  


Posted by koikenina at 16:10Comments(0)

2018年03月13日

予防歯科は虫歯や歯周病などの問題が起きないように前もって行われる処置です

汚れの種類に応じた「歯のクリーニング」
一概に歯のクリーニングと言っても、汚れの種類に応じた適切な方法があります。
1. 歯垢(プラーク)
染め出しを行った際に、赤く着色する部分が歯垢(プラーク)です。 比較的新しく付着したもので、丁寧な歯磨きで除去することができます。普段磨けていないところが上手に磨けるように歯磨き指導をしていきます。
タービン 歯科
2. バイオフィルム(歯垢が長期間滞留したもの)
染め出しを行った際に、青く着色する部分がバイオフィルムで、長期間付着した状態で膜を張って、歯磨きでは容易に除去することができません。PMTCという手法で一度除去することをお勧めしています。
3. 歯石(歯垢が石灰化したもの)
歯垢が付着して2〜3日で石灰化が始まります。歯石は歯ブラシで落とすことはできませんので、歯周病治療の一貫としてスケーリング(歯石取り)を行います。
4. 着色(茶渋、ヤニなど)
コーヒー・紅茶・お茶などの色素沈着、タバコのヤニ、歯の表面のステイン(着色)は、歯磨きでは除去することができません。エアフローをお勧めしています。
5. 変色
歯の外側からの「着色」ではなく、歯そのもの(エナメル質・象牙質)が加齢によって「変色」している場合、エアフローではキレイにすることはできません。薬剤を使用して歯そのものを漂白するホワイトニングが効果的です。

治療から予防へ
これまでの歯科医院は「歯に穴ができて痛くなったら通う場所」「歯がグラグラになってきたら通う場所」と思われてきました。そこで働く歯科医師も「虫歯を削って詰めて」「歯を抜いて入れ歯を作って」という事後的な仕事が最大の患者さんへの貢献だとこれまで思ってきました。
口腔内カメラ
しかしながら、自分の歯で美味しく食べる、自分の歯で気兼ねなく話して、笑うといった生活の質(Quality Of Life)を向上させようという考えが日本の歯科医療においても台頭し始め、今では「予防」という概念が大きな位置を占めようとしています。
スウェーデンを初め北欧諸国は予防歯科の先進国と言われています。スウェーデンでは1970年代から国を挙げて「予防歯科」への取り組みを行い、明らかに大きな成果を上げてきました。

日本歯科医師会でも予防の重要性を患者さんにPRするために「よ坊さん」なるキャラクターを登場させたり(子ども向き)、歯の情報誌を刊行(大人向き・バックナンバーも含め見ることができます)したりしています。  


Posted by koikenina at 15:29Comments(0)