健康、生活 › 歯肉が炎症を起こすため、初期段階の歯周病では歯肉が腫れて変色します。

2018年02月24日

歯肉が炎症を起こすため、初期段階の歯周病では歯肉が腫れて変色します。

歯周病になると歯肉に炎症が起き、除去に顎の骨が溶かされていきます。顎の骨は歯を支える役割を果たしているため、溶けてしまうことで歯は安定性を失います。そのせいでグラつくようになり、一定以上顎の骨が溶かされると歯が抜け落ちてしまいます。また、歯と歯肉の間には「歯周ポケット」と呼ばれる隙間がありますが、歯周病になるとこの隙間深くなります。この歯周ポケット内にも細菌が溜まるため、口腔内で細菌が大量に増殖してしまいます。これが歯周病の症状ですが、正確にいえばこれは歯周病の症状の流れです。と言うのも歯周病は進行する病気ですから、これらの症状は進行度に沿って起こるのです。では、以下の項目で進行度に沿った症状について分かりやすく説明していきます。
歯科 ユニット
初期段階
歯肉が炎症を起こすため、初期段階の歯周病では歯肉が腫れて変色します。歯周ポケットの深さは3ミリ~4ミリ程度でそれほど溝は深くないですし、歯肉の炎症以外の大きな症状はありません。このため、自身が歯周病であることすら気付きにくいでしょう。ちなみに歯肉の変色についてですが、健康な状態の歯肉は綺麗なピンク色をしています。歯周病になるとこれが炎症の影響で赤くなったり、紫色になったりするのです。逆にいえば、歯肉が赤や紫になっていたらそれは炎症を起こしている可能性があり、歯周病を疑うべきです。

中期段階
中期段階では歯周ポケットの深さが4ミリ~5ミリ程度になります。歯周病になると顎の骨が溶かされていきますが、それを自覚するのがこの中期段階です。中期段階になるとある程度顎の骨が溶かされているため、歯が不安定になります。このため、食事で噛んだ際や歯に触れた際に歯が動く、もしくはグラつくといった症状が起こります。さらに初期段階で起こっている症状が酷くなり、炎症は赤黒く腫れてより目立ったものになりますし、それに伴って歯肉からも出血しやすくなります。多くの人はこの時点で歯周病だと自覚します。
歯科用マイクロスコープ
重度段階
重度段階では歯周ポケットの深さが5ミリ以上になり、炎症もさらに悪化します。
変色するというよりは赤くブヨブヨとした状態の歯肉になり、歯肉自体も全体的に退縮して下がります。これは顎の骨が溶かされていることが原因で、歯肉が退縮することで歯の根元が露出して長く見えます。また、露出した歯の根元はエナメル質に覆われていないため刺激に敏感です。このため、熱いものや冷たいものを口にした時、虫歯の時と同様にしみる、痛むといった症状が起こります。歯は抜け落ちるほどグラグラになっており、治療しても歯が残せない可能性があります。



Posted by koikenina at 15:57│Comments(0)
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