健康、生活 › 歯の表面には、唾液成分の糖タンパクによりつくられる薄い皮膜があります

2019年02月18日

歯の表面には、唾液成分の糖タンパクによりつくられる薄い皮膜があります

歯周病は日本の成人の10人中8人がかかっている、またはその予備軍といわれているほど蔓延している病気です。初期の段階では自覚症状がほとんどないため、知らないうちにどんどん進行してしまい、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうこともある恐ろしい病気です。こちらのページでは歯周病の原因やリスク、全身におよぼす影響などについてご説明します。
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歯周病とは、歯垢(プラーク)に潜む歯周病菌が、歯を支える歯ぐき(歯肉)や顎の骨(歯槽骨)に炎症を引き起こし、やがて溶かしていってしまう病気。歯は歯の根の表面にあるセメント質と顎の骨の間の歯根膜という繊維でつながっています。歯周病が進むと、この歯根膜と顎の骨が壊されていき、放置しておくとやがて歯が抜け落ちてしまうのです。

歯の表面には、唾液成分の糖タンパクによりつくられる薄い皮膜があります。ここへ虫歯菌が付着し、食べかすに含まれるショ糖を分解してネバネバした物質を増やし棲み家を形成してさまざまな細菌が繁殖していきます。これが歯垢、またはバイオフィルムと呼ばれるものです。
付着した歯垢には、多くの歯周病菌が潜んでいます。この歯周病菌が出す毒素が、炎症を引き起こして歯ぐきを腫らし、やがて歯のまわりの組織(歯根膜や顎の骨)を破壊していきます。
歯垢を形成してしまうと唾液の抗菌作用では、細菌の繁殖を止めることができません。歯垢も歯石(歯垢が石灰化したもの)も、機械的に取り除かないと歯周病はどんどん悪化していくのです。
糖尿病
ご存知ですか?
『歯周病』は腎(じん)症、網膜症、神経障害、心筋梗塞(こうそく)、脳梗塞(こうそく)に次ぐ、第6番目の慢性合併症とも言われています。
糖尿病の人は、免疫力が低下して、歯肉の炎症がおこりやすくなるため、歯周病をもたらし、悪化させるといわれています。
さらに、歯周病がひどくなると、炎症によって出てくるTNF-α(炎症性サイトカイン・生理活性物質)が、インスリンの血糖値をコントロールする働きを妨げて、糖尿病の状態を悪くするといわれています。
このため、最近では、歯周病を改善すると、糖尿病の状態も良くなるという報告もなされています。
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早産
歯周病が、妊娠・出産時にも悪影響を及ぼします。
妊娠すると、ホルモンの関係で、歯周病になりやすく、赤ちゃんが、小さく生まれたり、早産となるリスクも高まります。(歯周病の妊婦は、そうでない妊婦に比べ、約5倍も早産のリスクが高い/北海道医療大学 古市教授調査)
これは、妊婦が歯周病の場合、正常な妊娠期間以前(妊娠37週未満)に血中のサイトカイン濃度が高まってしまうため、子宮筋を収縮させるスイッチが間違って入ってしまい、陣痛や子宮収縮が起こって切迫早産や早産を引き起こしやすくなるためと考えられています。



Posted by koikenina at 11:58│Comments(0)
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