健康、生活 › 歯を『磨いている』つもりでも『磨けていない』のでは、磨いていないのと同じです

2019年07月03日

歯を『磨いている』つもりでも『磨けていない』のでは、磨いていないのと同じです

私たちは、初期の歯周病の方には正しい歯みがきと定期的にお口のクリーニングをすることで、歯周病は治りますとお話します。
そして、歯みがきの練習の必要性をお話しすると、『それでは、これからは自宅でしっかり歯みがきをしますので、練習は必要ありません』と答えられる方がみえます。歯みがきをすれば治るのであれば簡単なことなので、通院する必要はないと思われるのです。しかし、歯周病で来院される方を含め、今日の日本人で歯みがきをしていない方はほとんどいないと思います。それなのになぜ80%以上のかたが歯周病にかかっているのでしょうか?それは、『磨いている』と『磨けている』の差にあるからです。つまり、本当はきちんと磨けていないのです。
歯医者 器具
歯を『磨いている』つもりでも『磨けていない』のでは、磨いていないのと同じです。
誰も自分の口の中を直接見ることはできません。ですから、本当にきれいに磨くことはとても難しいのです。歯みがきの効果が出るように磨くためには、歯科医師や歯科衛生士など専門家に歯みがきの説明を受け、練習することが大切です。歯みがきを繰り返し練習することで、どなたでも正しい歯みがきを習得できますし、それにつれて歯ぐきの状態は改善していきます。しかし、月日の経過とともに歯磨きが自己流に戻ってしまうことがよくあります。せっかく改善できた良い状態を維持するためには、定期的なチェック(定期健診)を受けることこそが大切なのです。

電動歯ブラシの普及にともないご利用の方も多いのではないでしょうか?
当院の患者様も歯みがきの練習をしましょうとお話しすると、電動歯ブラシをもってこられる方が良くみえます。
最近の電動歯ブラシはずいぶん改良されて、とても良くできています。
それなのに電動歯ブラシを使うようになって、歯ぐきがきれいになりましたとか、血が出なくなりましたとおっしゃる方は少ないのです。
ハンドピース 歯科
なぜでしょうか?
実は電動ハブラシの使い方に問題があるのです。
どんなに素晴らしい電動歯ブラシを使っていても、肝心なところ、つまり歯と歯の間・歯と歯ぐきの境目に毛先があたっていなければ、汚れは取れません。電動歯ブラシを口の中に入れているだけで汚れが落とせるような、素晴らしい歯ブラシはまだ開発されていません。
どんなに良い道具でも使い方が良くなければその道具の長所を生かすことはできません。
電動歯ブラシも普通の歯ブラシも使い方(毛先の当て方・磨き方)を練習する必要があります。
当院では電動歯ブラシをお持ちの方には、その歯ブラシを使って歯磨きの練習をしていただいております。



Posted by koikenina at 11:30│Comments(0)
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