健康、生活 › 口を清潔に保つ事は全身によい影響 

2019年07月08日

口を清潔に保つ事は全身によい影響 

. 成人の 80% 以上が歯周病 
私たち日本人が歯周病にかかっている率を調べてみました。年齢でみると、歯ぐきに炎症がみられる人のピークは 45 ~ 54 歳で、実に 88.44% に及びます。高齢者の数値が減少しているのは、すでに歯周病などで失った歯の数が多いためです。

2. 歯周病には原因菌がいる 
私たちの歯にこびりつく歯垢 (プラーク) は、まさに最近のかたまりです。わずか 1mg 中に 10 億もの細菌がすみついているといわれています。その細菌の中に、むし歯の原因菌や歯周病の原因菌がいるのです。では、歯周病の炎症に関係しているのはどのような細菌なのでしょう。現在、10 種類の細菌がわかっています。まず、歯肉炎を引き起こすのは、歯ぐきより上の歯顎部の歯垢にいるアクチノマイセス・ビスコーサス菌やアクチノマイセス・ネスランディ菌。一方、歯周炎は歯周ポケットの中にひそむ空気を嫌う菌 (嫌気性菌) が原因となります。その種類としては、ポルフィロモナス・ジンジバリス菌 (成人性歯周炎)、プレボテーラ・インターメディア菌 (若年性歯周炎) などが知られています。いずれにせよ、歯周病は細菌感染症といえます。
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3. こうして歯が抜けていきます 
成人の 80% 前後が歯周病になっているにもかかわらず、自分がそうだとわかっている人、あるいは自分が歯周病のどのレベルであるのか知っている人は、意外に少ないようです。そこで、歯周病の進行プロセスを追ってみましょう。まず、歯肉炎では歯ぐきがたまに腫れたり、赤く充血したり、歯ブラシに血がにじむ程度です。初期の歯周炎になると、歯周ポケットができ、歯周組織の破壊がはじまります。歯が浮くような感じがすることもあります。中期歯周炎になると、歯ぐきがやせたりブヨブヨになる、食べ物が歯にはさまりやすくなる、口臭がする、硬いものが噛みにくくなる … といった感じになります。やがて末期の歯周炎になると、歯槽骨がほとんど無くなり、歯の根が露出します。歯は著しくぐらついて、最後は抜け落ちます。

4. 口を清潔に保つ事は全身によい影響 
歯周病は単なる口の病気ではありません。最近、さまざまな研究により、歯周病と全身の健康との関係が次々にわかってきました。たとえば、糖尿病の人には歯周病になっている人が多く、また歯周病が治りにくいという報告があります。歯周病と心臓病・肺炎・低体重児出産・骨粗しょう症などとの関連も指摘されています。
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5. 喫煙 (たばこを吸う事) と歯周病の関係 
島根県歯科医師会では、事業所でのアンケートから喫煙や歯磨きと歯周疾患の関係について調査しました。
その結果、毎日 15 本以上たばこを吸う人は、歯磨きを 1 日 2 回・ 3 回行っていても、歯周病が改善しない事がわかりました。喫煙 (タバコ) は歯周病における単独の危険因子であると説明できます。



Posted by koikenina at 11:31│Comments(0)
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