健康、生活 › 冷たいものがしみる(冷水痛)症状が時々出る。象牙質に達した虫歯

2019年12月27日

冷たいものがしみる(冷水痛)症状が時々出る。象牙質に達した虫歯

虫歯は、歯垢(プラーク)の中の細菌が生産する酸によって歯が溶けていく疾患で、それはさながら酸性雨が森林を枯らしていく様です。

歯を失う原因は、患者様によって様々ですが40歳以下の患者様に限定すれば虫歯によって歯を失う患者様が一番多いことは疑いようもありません。虫歯は感染症ですから、歯の一部が虫歯菌に侵されてしまうと、自然治癒は期待できず、基本的にはその部分を外科的に除去しない限り、健全な部分にどんどん進行し最悪の場合、抜歯をしなければ治らなくなります。

近年の先進医療では、歯を削らずに虫歯菌を薬で無菌化する治療法の研究も進み当院でも段階的に導入しておりますが、少なくとも一度溶けてしまった歯質(エナメル質・象牙質・セメント質)や歯の中の神経(歯髄)が再生することは二度とありません。虫歯の発見が遅れれば遅れる程、治療時間・治療期間ともに長くなり、治療費の御負担も高額になってしまうばかりか、削る範囲も大きくなるため治療痕も目立ちやすくなってしまいます。
口腔内カメラ
早めに治療すれば、どのような虫歯も保険治療で白く治せます(CR充填)が、虫歯が大きくなってからだと銀歯(インレー修復)での治療が必要となるためです。一生涯御自身の歯で美味しくお食事して頂くため(8020運動)に、毎日の適切なブラッシングと、4ヶ月に1回の定期検診で虫歯の早期発見・早期治療を心掛けましょう。

C1(エナメル質齲触)
自覚症状は特になし。エナメル質に進行しており、歯質の不透明感や白斑、色素沈着が認められる初期の虫歯。

C2(象牙質齲触)
冷たいものがしみる(冷水痛)症状が時々出る。象牙質に達した虫歯。
マイクロモーター
C3(歯髄炎)
温かいものがしみる(温水痛)、何もなくてもズキズキ痛む(自発痛)等の症状が出る。歯髄(歯の神経)に達した虫歯。

C4(根尖性歯周炎・歯根膜炎)
膿が溜まって腫れる、咬むとズキッと痛む(咬合痛)、口臭の悪化等の症状が出る。歯根の先が膿んだ病変の状態で歯冠部が崩壊し残根状態の虫歯。



Posted by koikenina at 13:25│Comments(0)
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