健康、生活 › 予防歯科はホームケアとPMTCの両立が大切

2019年12月31日

予防歯科はホームケアとPMTCの両立が大切

ご自身のホームケアのみで歯垢(プラーク)を完璧に落とす事は不可能に近く、たとえとても綺麗に磨ける人で、歯ブラシやデンタルフロスを駆使したとしても歯垢は残ってしまいます。 また人にはブラッシングのくせがあります。その人特有のくせにより歯垢は毎回同じような箇所に残りやすく、それが虫歯や歯周病が起こる原因となります。
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなります。 そうすると歯ブラシやデンタルフロスが歯周ポケット内の深くなった箇所に届かず、自身のケアのみでそこにある歯垢や細菌を取り除くことができません。
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歯周ポケットとは
歯の周りには歯肉溝という溝があります。この溝は健康な状態の時は歯茎に密着して、細菌の侵入を防いでくれます。しかし、歯茎に細菌がたまり腫れてくると、この密着が剥がされ、ポケットのような袋状の隙間ができます。この隙間を歯周ポケットといいます。
そのまま放置すると歯周ポケットがより深くなることで歯が揺れたり、最終的に抜ける事もあります。

また、歯の表面にはバイオフィルムという薄い膜があります。 このバイオフィルムに細菌が感染すると、歯周病や虫歯などが起こります。この細菌に感染したバイオフィルムは洗口剤などでは取れず、歯ブラシで丁寧に磨けば除去できますが、深くなってしまった歯周ポケット内のバイオフィルムは歯ブラシが届かないため、細菌に感染したバイオフィルムはますます成長していきます。

ご自身でホームケアを行う事は基本です。合わせて専門家が行うPMTCで定期的にクリーニングを行う事で「くせによる磨き残し」「深くなった歯周ポケット内の歯垢除去」「バイオフィルムを新しいものに変える」など、自分自身では対処できないケアを行う事が歯科予防では大切です。
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プラークコントロールの確立(ブラッシングテクニックの体得)
むし歯や歯周病の治療や予防、治療後の状態をいつまでも維持させるには、プラークコントロールの確立は欠かせません。歯科医院で行うプロフェッショナルケアは重要ですが、それ以上に患者さんご自身で毎日行う適切なブラッシングが大切です。ブラッシングテクニックを身につけていただくために、私たちは全力でサポートさせていただきます。



Posted by koikenina at 17:44│Comments(0)
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