健康、生活 › 歯と歯ぐきの隙間を歯肉溝と言います

2018年12月18日

歯と歯ぐきの隙間を歯肉溝と言います

歯周病は、歯周病菌によって歯を支える歯ぐき(歯肉)に炎症が起こり、歯ぐきやその内側にある歯槽骨などが破壊されていく病気です。
進行すると歯槽骨の歯を支える力が弱まり、歯が抜け落ちてしまいます。歯周病で歯を失ってしまうと、食べ物をよく噛むことができなくなり、軟らかい食べ物ばかりになるなど、食生活の偏りを招き、糖尿病の要因になります。なお、歯周病は糖尿病だけでなく、心疾患や脳血管疾患、認知症などとも関係していることが明らかになっています。

原因と治療法
歯周病の主な原因はプラーク(歯垢)中の細菌です。歯周病原性細菌から出される毒素によって歯周ポケットが作られます。ここは細菌にとって住みやすい環境です。 歯周ポケットの中では歯周病原性細菌が毒素をどんどん作り出し、歯周病を悪化させていきます。歯周病が悪化すると歯ブラシを当てただけで痛くなり、ブラッシングが疎かになります。そうなると、さらに歯周病が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。他にも、身体の免疫力が低下したり、口腔内や生活環境が悪化することによっても歯周病は進行します。これらが複雑的に絡み合い、歯周病を発症します。原因を取り除くことが、歯周病の治療につながります。
歯科技工 材料
歯周病と全身の健康
歯周病の原因はプラーク(歯垢)ですが、最近では糖尿病などの全身疾患や、喫煙などの嗜好や生活習慣が歯周病を引き起こしたり、悪化させる原因(リスクファクター)になっていることが分かってきています。歯周病も生活習慣病のひとつとして認知されているのです。歯周病を予防・改善していくためには、口腔清掃はもちろんですが、ライフスタイルを見直して生活習慣病を予防し、全身の健康状態を整えていくことが重要です。歯周病のリスクファクターとその関係について説明します。

歯肉溝と歯周ポケット
歯と歯ぐきの隙間を歯肉溝と言います。健康であれば歯肉溝の深さは2mm程度ですが、歯周病になると歯肉溝に入り込んだバイオフィルムによって歯周組織が破壊され深くなっていきます。この病的に深くなった歯肉溝が歯周ポケットで、歯周病の状態を見極めるひとつのバロメーターとなっています。重度の歯周炎になると歯周ポケットの深さは10mmに達することもあります。
口腔内カメラ
歯肉炎のように歯ぐきの炎症で留まっているうちは治療によって完全な治癒が見込めますが、歯周炎になってしまうと歯槽骨の破壊が始まっているため、健全な状態に戻すことはできても、失った歯槽骨までは元に戻すことはできません。歯周病は中等度の歯周炎でも「あれっ? 何か変だなぁ」といったレベルでしか感じられないかもしれません。しかし、歯周病は確実に進行しています。重度の歯周炎になる前に歯科医院で定期健診を受けましょう!



Posted by koikenina at 12:08│Comments(0)
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