健康、生活 › 歯を残すためにできること

2019年05月02日

歯を残すためにできること

私達にかかわりのある人達が、生涯にわたって健康で幸せな生活を過ごして欲しい。私達はお口の健康を守ることで、皆さんのからだとこころの健康を守るお手伝いをしたいと考えています。歯医者は「むし歯になったら治しに行くところ」と考えている方がほとんどだと思います。歯科検診がある小学校まではむし歯の初期段階で治療できることも多いのですが、大人になると「痛くなってから治せばいい」とついつい後回しにしてしまいがちです。
ワックスペン
歯を残すためにできること
むし歯は治療すれば健康な状態に戻るわけではなく、一度削ってしまった健康な歯と比べてはるかにむし歯になりやすくなります。どれだけ精度の高い治療をしても歯と詰め物の間には10ミクロンほどの隙間はできてしまいますが、むし歯菌の大きさは数ミクロンなので侵入を防ぐことはできません。

ですので治療した歯は今まで以上に気をつけてメインテナンスをしないとむし歯が再発し、さらに削って埋めることを続けるうちに抜いてしまう以外には治療方法がなくなり、最終的には歯を失うことになるのです。むし歯にならないためには定期的なクリーニングを受ける必要があります。むし歯と歯周病の原因となるバイオフィルムはセルフケアだけでは取り除くことができません。クリーニングは見た目を綺麗にするだけではなく、このバイオフィルムを取り除くことが一番の目的です。

生涯を通して歯が残るかどうかは「むし歯になってから歯医者へ行く」か「むし歯にならないために歯医者に行く」かの違いなのです。日本人の80歳での歯の本数は平均8本で、半分の人が総入れ歯です。あなたのご両親(御祖父さん御祖母さん)の歯の状態はどうでしょうか。
歯科 集塵機
歯を失って「好きな物が食べられなくなった」「もっと歯を大切にすれば良かった」と後悔されている方がほとんどなはずです。同じような生活習慣のままでは、あなたが同じ年齢になった時にはほぼ同じ状態になるでしょう。日本人が定期的に検診とクリーニングをうけている割合はわずか2%ですが、むし歯が世界一少ないといわれるスウェーデンを始め欧米などの先進国では検診とクリーニングを受けることはごく普通のことで、これらの国では80歳で平均17~20本も歯が残っているのです。「歳をとれば歯はなくなるもの」ではなく、定期的に検診とメインテナンスをうけることで多くの歯を残すことができるのです。



Posted by koikenina at 12:24│Comments(0)
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