健康、生活 › 唾液には口腔内の細菌の活動を抑制したり、自浄したりするなどの様々な作用があります

2019年11月05日

唾液には口腔内の細菌の活動を抑制したり、自浄したりするなどの様々な作用があります

唾液検査とは、採取した患者さまの唾液から「唾液量」「虫歯の原因菌の数」「歯周病の有無・程度」「唾液緩衝能」「口臭の原因」などを確認して、虫歯や歯周病のリスク把握するための検査です。唾液には細菌の活動を抑制したり、洗い流したりする作用があり、その性状を確認することはお口の健康維持に役立ちます。

唾液検査を受けて効果的に病気予防しましょう
現在、歯周病はお口の中だけでなく、糖尿病や肺炎、認知症などの全身疾患とも深い関わりがあることがわかっています。各種メディアでもそうしたことが伝えられていて、口腔ケアが身体の健康を守るうえで大事だと気づかされた方も多いことでしょう。
口腔ケアの重要性に気づき、高いモチベーションを維持し効果的に病気予防したいという方などに唾液検査はおすすめです。唾液の性状を確認することで、虫歯リスクが高いのか、それとも歯周病リスクが高いのか、ご自身が注意しなければいけない病気を把握しそれに応じて歯ブラシや歯磨き粉を選ぶなど、普段のケアの精度向上に役立てることができます。当院でも検査結果に応じて、適切な清掃用具やケア方法などをアドバイスいたします。
唾液検査でわかること
パルスオキシメーター
唾液量
唾液には口腔内の細菌の活動を抑制したり、自浄したりするなどの様々な作用があります。そのため、唾液量を検査することで虫歯・歯周病リスクが把握できるようになります。

虫歯の原因菌の数
唾液検査により虫歯の原因となるミュータンス菌や、虫歯を進行させるラクトバチラス菌などの数がわかり、口腔内の虫歯リスクが把握できるようになります。

歯周病の有無・程度
歯周病が進行すると歯茎から出血することがありますが、唾液中のヘモグロビンを測定する「出血検査」でその状態が確認できます。また、歯周病により歯茎が損傷を受けると唾液中のLDH(乳酸脱水素酵素)の値が上昇することがわかっていて、「炎症検査」でその程度を確認することができます。
超音波スケーラー
唾液緩衝能
唾液緩衝能とは、口腔内のpHが酸性やアルカリ性に傾こうとした時、それを正常な範囲内に中和させる作用のことです。酸性に傾いている状態が長く続くと脱灰が進み、歯を修復する働きである再石灰化が間に合わなくなって、虫歯リスクが高まります。
ご自身の唾液緩衝能を把握して脱灰・再石灰化のバランスを取るようにすることで、虫歯リスクが低減できるようになります。

口臭の原因
お口の中にたくさん細菌がいると、唾液中のアンモニアが多くなって口臭の原因となるとされています。唾液検査では、こうした口臭の原因の把握にも役立ちます。



Posted by koikenina at 11:30│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。