健康、生活 › 保険入れ歯と自費入れ歯の目的の違い

2020年03月23日

保険入れ歯と自費入れ歯の目的の違い

部分入れ歯や総入れ歯の治療を始める前に、保険診療で受けるか、保険外の自由(自費)診療で受けるかを、選択していただくことになります。保険診療の特長としては、費用負担が少ないことが挙げられます。自由診療の特長は、入れ歯の材料の選択肢が広がることが挙げられます。どちらが適しているかは、患者様一人ひとりによって異なります。

保険入れ歯と自費入れ歯の目的の違い
「噛めればよい」ではなく、「噛んで健康になる」ことを目指す
食べることは、私たちが生きていくうえで必要不可欠であり、日常生活のなかの楽しみのひとつでもあります。それを思うようにできなくなってしまったら、食事の楽しみが半減してしまいます。いままで当たり前のように噛んで味わっていたのに、「噛みにくい」「味や温度を感じにくい」という状態になることは、大きなストレスになります。
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それよりもさらに大きな問題となるのが、しっかり噛めないことにより「全身の健康を損なう」ことです。口の健康は全身の健康に直結しているため、しっかり噛めなくなることで脳に刺激が伝わらなくなり、脳の活性化、ストレス解消、生活習慣病の予防などの大切な働きが妨げられるようになってしまいます。つまり、しっかりと噛むことが全身の健康を支えるといっても過言ではないのです。「たかが口の問題」「噛めればいい」と、噛むことを疎かにしていると、将来的に健康を損なってしまうことになります。
以上のことから、入れ歯をつくるときには「噛む」という視点から慎重に考える必要があるのです。

しっかり噛めると健康になるわけとは?
「噛むこと」は、全身の健康維持・促進に大きな影響を及ぼします。長寿の秘訣のひとつにもあげられているほどです。
しっかり噛めると、年齢や性別を問わず、主に以下のような効果を得ることができます。
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脳の活性化
噛むことで、脳の中のさまざまな領域が活性化します。前頭前野(ぜんとうぜんや)は、思考、意欲、創造、喜怒哀楽、コミュニケーションなど人間らしさを司る働きをするので、ここが活性化することで充実した社会生活を送ることができます。また、記憶に関わる海馬(かいば)も刺激されるので、記憶力が良くなります。とくに高齢の方ほど顕著に活性化することがわかっているので、認知症の予防などにも有効です。

ストレスの解消
ストレスに勝てるかどうかを左右するのは、脳の扁桃体と前頭前野です。ストレスを感じると扁桃体と前頭前野の神経活動が活発になりすぎてしまうので、ストレスに対する脳の反応を抑えれば、ストレスによるダメージを受けにくくなります。よく噛むことで、扁桃体と前頭前野の神経活動を抑えられるため、ストレス解消につながります。



Posted by koikenina at 12:24│Comments(0)
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